昨晩の米国市場は久しぶりにリスクオフの流れ。ここで繰り返し伝えていたように、長期金利の低下が示唆する米国の景気減退のリスクに株式市場が意識し始めたような展開となった。新規失業保険申請件数が前週より微増したことも景気回復が遅行している懸念になったようだが、おそらくはオリンピックの無観客など象徴的な出来事が引き金になったのかと考える。下げがきつかったのはアフターコロナ関連の銘柄。旅行やレジャーといったところ。金利低下もあって金融銘柄の下げもきつかった。

これまで言っていたようなワーストケースのシナリオになるのかどうか。つまり、これだけ緩和している状態にもかかわらず、米国でも成長できない時代に突入するのか。債券市場が示唆するものはそれであるが、現状ではそれをはっきり感じるデータはなく、雰囲気に近い予想を中心に株式市場が右往左往しているイメージ。もっともそれが市場でもあるので、逆に景気回復しているデータがしっかり出てくるまでは不安が市場を覆う可能性はある。

そんな中で6月CPIが来週13日に発表される。これまでの流れで言えば、予想よりやや高いくらいであれば債券市場の見方が変わるようなものにはならないだろうが、予想通りインフレしていれば株式市場はやや安心するだろう。

とはいえ、マクロ注目の投資は今はやめておいたほうがいい。今の動き(特に債券)が自分の中の考えとハマっている人はマクロ投資のいいタイミングだろうが、普通に個別ストーリのある銘柄の投資に終始したほうがよさそう。

ドンキは引き続き調査中。面白ければ来週あたりに投稿してみようかと考えている。加えてインフォコムも気にはなっている。アプリ漫画は中長期で見ても成長していく分野だと思うが、巣籠需要で注目されて株価が大きく上がったあと、結局下がってしまい株価は低迷している。巣籠需要とかは関係なく成長するのであれば、この安くなったタイミングで長期目線で仕込むのはありかも。これも追って報告します。

主要市場の動き

ダウ 34,421.93 (-0.75%)
S&P 4,320.82 (-0.86%)
NASDAQ 14,559.78 (-0.72%)
FTSE 7,030.66 (-1.68%)
米国10年金利 1.2945% (-0.0260)
原油 73.17 (+0.32%)
ビットコイン 3,583,768 (-5.30%)