昨晩の米国市場は金利がやや上昇し、株式市場も上昇するなどリスクオン相場となった。今週の新規失業保険申請件数が38.5万件と先週の40万件から改善していることがキッカケとも言われるが、あまり深い意味はなさそう。本日雇用統計が発表される予定でもあり、どちらかと言えばその前のちょっとした調整ではないか。
ADP雇用統計が発表された際、弱い数字であったため一時金利は急落したが、その後連銀総裁の利上げ時期に関するコメントもあり、金利は一気に戻した経緯がある。市場金利が上がっていた数か月前は、金利上昇をけん制するかのようにテーパリングの否定や金融政策に変更がないことを強調していたが、最近逆に市場金利が下がっているなかで、今度はその市場金利の下落をけん制するかのようにテーパリングや利上げを匂わせるコメントが相次いでいる。
本日の雇用統計が市場予想に到達しなかった場合、あるいは最近の傾向でいえば予想を多少上回ったとしても、金利は下落すると思うが、ただそれをあまりよしとしていないのか、連銀総裁の誰かから金利下落をけん制するようなコメントが入る可能性があり、よほど酷い結果でもない限り金利はあまり動かないか、口先介入次第ではやや上昇する可能性もあると思って注目している。

日本株の決算も総じて堅調、好調のように見える。特に大型株がしっかりしているので、全体の指数はしばらく崩れないかもしれない。ただ秋口の選挙次第では日本株の前提が変わってくる可能性もあるため、あまり積極的に買いあがる材料に乏しいのも事実。しばらくは米株頼みになりそうで、だったらS&P買えよ、というツッコミを覚えながら、個別株で投資を続けている現状。
ワコムは上がったが依然としてショートは増えている。ただショート増えてこれだけ上がっているのはむしろ喜ばしいこと。第2四半期の前年対比の利益ハードルは高いが、事業自体は非常に堅調で、そのうち買戻しのフローもきたらさらに上がると期待している。

### 主要市場の動き

ダウ　35,064.25 (+0.78%)
S&P　4,429.10 (+0.60%)
NASDAQ　14,895.12 (+0.78%)
FTSE　7,120.43 (-0.05%)
米国10年金利　1.2235% (+0.0390)
原油　69.11 (+1.50%)
ビットコイン　4,420,000 (-3.66%)





【2021.08.06】金利はやや上昇。米株頼みの日本株。