ロードスターキャピタルは不動産投資及び不動産金融を営む2012年設立の企業。2017年東証マザーズ上場。都内の中古オフィスビルを取得し、付加価値高めて売却するのが主力事業。(売上の85%)

クラウドファンディング事業も展開している。2014年9月、日本で初めて不動産投資に特化したクラウドファンディング、「OwnersBook」をリリース。以来、「OwnersBook」では一般投資家に投資してもらった資金を、不動産担保付のローン型案件に投資し、そのリターンを還元する「貸付型」のクラウドファンディングを展開。貸付型の案件では、不動産投資でありながら個人投資家も1万円という少額から参加することができるのが特徴で、全案件について満額で募集を完了。

また、アセットマネジメント事業として、投資用不動産の管理・運用などを顧客に代わって実行。不動産投資の戦略策定から、物件の取得、保有時の収益管理、売却実務まで、長期間にわたるサポートを行う。

また、仲介・コンサルティング事業も割合は小さいが手掛ける。

2020年12月期第二四半期の決算は

売上高  101億円 (前年同期比 37.5%増)
営業利益 29億円  (同49.6%増)
四半期利益 18億円 (同62.7%増)

大型物件の売却により、売上高、利益ともに前年同期比大幅増。また、コロナ禍にも拘わらず、創業以来最大の仕入を鑑定評価を下回る価格で実現した。一方クラウドファンディング事業は新規案件が停滞し、売上は微減だった。

2020年12月期通期の会社計画は

売上高 168億円 (前年比 11.6%増)
営業利益 41億円 (同 12.8%増)
当期利益 23億円 (同 11.7%増)
EPS 108.18円

2021年12月期も保有物件の引き合いが強く、増収増益が続くと思われる。

7カ月連続の都内の空室率の上昇は賃貸事業が割合が小さい事と、より安く物件を仕入れられる事からロードスターキャピタルの業績にはあまり影響しない。

成長企業である(5年間の当期利益のCAGRは49.2%)のに予想PERは7.59倍、PBRは2.21倍、PSRは0.9倍、EV/EBITDAは9.1倍と割安である。業績の下振れリスクはほぼないためにロング。