FY2021の１Qを終了して、ゲーム関連の二大企業の決算内容が明暗くっきり。両社とも前期は最高益を達成して、１Qどうなるか注目していましたが、ソニーの圧勝。ほぼ全事業の内容が良い決算結果で増収増益。
ワンプロダクトの企業はプロダクトがピークアウトすると決算にはっきり出たのが任天堂。減収減益だった。
「あつまれどうぶつの森」が既にピークアウトした事がはっきり出ていた決算内容でした。

以上からソニーをロング、任天堂をショートします。

ブルームバーグの記事によるとソニーはエッジＡＩセンシングプラットフォーム「AITRIOS（アイトリオス）」のサービスを年内にも開始すると発表したとの事。

エッジAIとはAIの学習モデルを使い、エッジつまりユーザーに近い場所で画像認識などの技術を使いデータを抽出して認識するニーズは高まっているが、データ改ざんやプライバシーといった課題も増えてきた。

このため、クラウド側だけでなく、ＩＯＴデバイス側でのデータ処理を可能にしてセキュリティー面を強化することで、パートナー企業の参入障壁を低くするという。このプラットフォームの提供により、パートナー企業はそれぞれのニーズに合った高性能なアプリやソリューションの開発・導入を効率的に行えると説明している。

サービスは年内にも日本、米国、欧州で開始し、対象地域を拡大していく予定との事。

現在の株価でソニーは予想PERは20.48倍、PBRは2.08倍。

任天堂が２Q決算結果を発表した。

会社予想通り前年同期比で減収減益であった。アツモリ販売初年度、Switch Liteの抱き合わせが強かった前期に比べてハードウェア、ソフトウェアともに販売数量が落ちた。為替の２Q累計で売上段階で為替の影響が+240億円あった。
期中（１Q,２Q）平均為替レートは1USD=109.78円、1ユーロ=130.83円であった。

通期の業績予想を修正した。

やはり世界的な半導体不足の中、Switch用の半導体確保が難しい状況でSwitchの通期の販売数量を
2,550万台　⇒　2,400万台　と150万台減と修正した。

売上高は据え置き、営業利益を４％上方修正、当期利益を2.9%上方修正した。

為替の前提レートは1USD=105円、1ユーロ＝125円である。

決算結果にサプライズはなく、株価はあまり反応していない。

現在の株価でPERは16.83倍、PBRは3.26倍。