株価(2023/1/23) | 時価総額 | 自己資本比率 | ROE | ROIC |
10,010円 | 1,729億円 | 54.0% | 18.7% | 11.2% |
PER(実績) | PER(予想) | PBR | 配当利回り | EV/EBITDA |
13.5倍 | 7.6倍 | 2.5倍 | 1.35% | 6.9倍 |
【2023年2月期3Q決算結果】
ローツェの2023年2月期3Q決算の結果は
売上高(累計) | 714億円 | 前年同期比53.2%増 |
営業利益(累計) | 177億円 | 同64.6%増 |
四半期純利益(累計) | 197億円 | 同125.7%増 |
3Q単体の決算結果は
売上高 | 256億円 | 前年同期比49.9%増 |
営業利益 | 68億円 | 同66.3%増 |
四半期純利益 | 73億円 | 同126.9%増 |
主力搬送装置の販売拡大と円安による増収で過去最高益を更新した。3Qの営業利益率(累計)は前年同期比1.73pt上昇の24.85%だった。は円安進行による原価増要因を上回るコストダウンにより利益率が改善し、3Q(単独)の営業利益率は26.6%と過去最高を記録し、2Q比2.1pt上昇した。経常利益は円安による為替差益97億円を計上し大幅増益であった。
セグメント別内訳では半導体関連装置の売上は前年同期比154.2%増の613億円、FPD関連装置の売上は同192.9%増の54億円であった。
半導体関連装置の売上で主力搬送装置は中国、米国など主要装置メーカー向けEFEM、台湾ファウンドリ向けウエハソータ、メモリメーカー向けN2パージウエハストッカであった。
半導体関連装置の受注に関しては3Qの受注高186億円と2Q比36.4%減少した。これに関しては、長納期先行発注が一段落、メモリーメーカーの投資足踏みが影響している。しかし、3Q末の受注残高は608億円、2Q比5.8%減と微減である。
FPD関連装置に関しては主要顧客のベトナム向け自動化装置導入が進捗する一方、新規大口受注はなく、受注残高は2Q比38.1%減少の8億円だった。
【2023年2月期通期予想】
2Q決算時に上方修正したが、それを維持した。
売上高 | 965億円 | 前期比44%増 |
営業利益 | 232億円 | 同46.9%増 |
当期純利益 | 228億円 | 同77.7%増 |
EPS | 1,318.94円 | ― |
期末配当金 | 110円 | ― |
3Q終了時点で純利益は通期予想の86%を達成しており、通期予想より上振れしそうであるが、前期に引き続き最高益更新を予定している。
アナリストによる投資スタンス
メモリーメーカーの投資足踏みが3Qになり顕在化し、五四半期ぶりに受注高が200億円を割り込んだ。しかし受注残高は高止まりで今期最高益を更新は確実であろう。半導体関連装置の需要急拡大は一服したようである。1月11日の決算発表後好決算を受けて株価は急速に上昇したが、それでも予想PERは7.6倍、PBRは2.5倍、EV/EBITDAは6.9倍と超割安である。
ローツェについて詳しく知りたい方は2年半前に個別レポートを書いたのでこちらをご参照ください。
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