株価*時価総額自己資本比率ROEROIC
1,927円3,398億円60.6%17.5%11.5%
PER(実績)PER(予想)PBR配当利回りEV/EBITDA
17.3倍14.8倍3.0倍0.83%N/A

                            *株価は2024年10月15日終値。

【2025年2月期2Q決算結果】

ローツェの2025年2月期2Q決算(累計)の結果は

売上高602億円前年同期比46.9%増
営業利益171億円同72.3%増
四半期純利益158.5億円同61.2%増

2Q単独の決算結果は

売上高309億円前年同期比27.3%増
営業利益84億円同60.5%増
四半期純利益71億円同12.7%増

ローツェの2025年2月期2Q決算は累計で売上高が前年同期比46.9%増の602億円、営業利益が同72.3%増の171億円、営業利益率は同4.2pt増の28.5%、四半期純利益は同61.2%増の158億5,000万円であった。為替差益を34億2,100万円計上した。2Q単独の決算結果は売上高が前年同期比27.3%の309億円、営業利益が同60.5%増の84億円、営業利益率は同5.6pt増の27.1%、四半期純利益は同12.7%増の71億円であった。

半導体需要の回復と在庫の正常化が進み、特にHBM(広帯域幅メモリ)を中心とするAI関連の半導体需要が回復を主導した。また、自国のサプライチェーン強化を目的に中国で半導体製造拠点の増強が活発化した。

 

2Q売上のセグメント別内訳は以下の通りである。

(単位:百万円)売上前年同期比増減
半導体関連装置51,31148.8%増
分析装置1,362▲10.4%
FPD関連装置3,39297.8%増
ライフサイエンス関連装置 334118.7%増
部品・修理 他 3,82822.4%増
合計60,22946.9%増

 

半導体関連装置は1Qの前年同期比91.5%増から中国向け売上の鈍化により2Qは同48.8%増となった。FPD関連装置は韓国向け売上増で大幅増収となった。地域別売上は中国が251億円(42%)と一位、米国が149億円(25%)と二位、台湾が71億円(12%)と三位、以下日本が57億円(10%)、韓国が46億円(3%)、欧州が19億円(3%)であった。

2Qの受注高は前年同期比35.5%増、1Q比13.9%増の257.6億円であった。中国や台湾等の主要顧客からの受注で1Q比31億円増加した。受注残高は前年同期比▲1%、1Q比2.5%増の534.67億円と高水準の受注残高であった。

  【2025年2月期通期予想】

従前の通期予想を維持した。ローツェは2024年9月1日を効力日として1対10の株式分割を実施した。

 

売上高1,207億8,400万円前期比29.5%増
営業利益316億1,700億円同31%増
当期純利益229億1,600万円同17.1%増
EPS130.07円  N/A
期末配当金16円  N/A

 

アナリストによる投資スタンス

先週金曜日の引け後の決算発表後、週末を挟んで本日は金曜終値より約3%近く株価は下落した。2Q決算は1Q決算より中国向け売上が23億円減少したが、ローツェの中国向け売上比率が42%と高い事が嫌気されたかもしれない。しかし、受注、受注残ともに堅調であり業績の悪化であるとは思われない。