株価* | 時価総額 | 自己資本比率 | ROE | ROIC |
1,757円 | 3,099億円 | 61.2% | 18.1% | 12.0% |
PER(実績) | PER(予想) | PBR | 配当利回り | EV/EBITDA |
15.8倍 | 13.4倍 | 2.8倍 | 0.92% | 8.1倍 |
*株価は2025年1月24日場中の値。
【2025年2月期3Q決算結果】
ローツェの2025年2月期3Q決算(累計)の結果は
売上高 | 892億円 | 前年同期比36.9%増 |
営業利益 | 256億円 | 同62.4%増 |
四半期純利益 | 197億円 | 同27.3%増 |
3Q単独の決算結果は
売上高 | 290億円 | 前年同期比20%増 |
営業利益 | 84億円 | 同45%増 |
四半期純利益 | 38.6億円 | 同▲32% |
ローツェの2025年2月期3Q決算は累計で売上高が前年同期比36.9%増の892億円、営業利益が同62.4%増の256億円、営業利益率は同4.5pt増の28.6%、四半期純利益は同27.3%増の197億円であった。為替差益を7億900万円計上した。3Q単独の決算結果は売上高が前年同期比20%増の290億円、営業利益が同45%増の84億円、営業利益率は同5.1pt増の29.1%、四半期純利益は同▲32%の38.6億円であった。なお、3Q単独での四半期純利益の減少は為替差益の減少、固定資産除却損等によるものである。
半導体需要の回復と在庫の正常化が進み、生成AI関連の先端半導体需要に牽引されて半導体需要が回復した。また、自国のサプライチェーン強化を目的に中国で半導体製造拠点の増強が活発化した。
3Q売上(累計)のセグメント別内訳は以下の通りである。
(単位:百万円) | 売上 | 前年同期比増減 |
半導体関連装置 | 76,628 | 38.5%増 |
分析装置 | 1,978 | ▲16.5% |
FPD関連装置 | 3,888 | 51.8%増 |
ライフサイエンス関連装置 | 506 | 68.2%増 |
部品・修理 他 | 6,234 | 35.1%増 |
合計 | 89,236 | 36.9%増 |
半導体関連装置は中国向け売上の鈍化により2Qの48.8%増より低下し、3Qは38.5%増となった。地域別売上は中国が345億円(39%)と一位、米国が234億円(26%)と二位、台湾が119.7億円(13%)と三位、以下日本が83億円(9%)、韓国が59億円(7%)、欧州が32億円(4%)であった。
3Qの受注高は前年同期比30.3%増、2Q比▲5.6%の243億円であった。2Q比受注減は中国向け受注の減少による、一方台湾、米国向け受注は増加した。受注残高は前年同期比1.2%増、2Q比▲1.9%の524.64億円と高水準の受注残高であった。
【2025年2月期通期予想】
従前の通期予想を維持した。ローツェは2024年9月1日を効力日として1対10の株式分割を実施した。
売上高 | 1,207億8,400万円 | 前期比29.5%増 |
営業利益 | 316億1,700億円 | 同31%増 |
当期純利益 | 229億1,600万円 | 同17.1%増 |
EPS | 130.07円 | N/A |
期末配当金 | 16円 | N/A |
アナリストによる投資スタンス
ローツェは今期も最高益更新予定であるが、フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)は昨年7月にピークをつけて以降8.2%下落している。AI関連の半導体需要は引き続き好調である一方で株価に関してはトランプ政権での米中関係、半導体輸出規制の先行不透明感等に影響を受け短期的なパフォーマンスは望みづらい状況にあると言える。