株価* | 時価総額 | 自己資本比率 | ROE | ROIC |
1,502.5円 | 2,649億円 | 62.8% | 22.5% | 15.1% |
PER(実績) | PER(予想) | PBR | 配当利回り | EV/EBITDA |
11.2倍 | 11.3倍 | 2.2倍 | 1.13% | 6.4倍 |
*株価は2025年4月15日前場場中の値。
【2025年2月期通期決算結果】
ローツェの2025年2月期通期の結果は
売上高 | 1,244億円 | 前期比33.4%増 |
営業利益 | 320億円 | 同32.7%増 |
当期純利益 | 236億円 | 同20.7%増 |
4Q単独の決算結果は
売上高 | 352億円 | 前年同期比25.2%増 |
営業利益 | 64億円 | 同▲23.2% |
四半期純利益 | 39億円 | 同▲4% |
ローツェの2025年2月期通期決算は売上高が前期比33.4%増の1,244億円、営業利益が同32.7%増の320億円、営業利益率は同▲0.2ptの25.7%、当期純利益は同20.7%増の236億円であった。為替差益を33億1,500万円計上した。4Q単独の決算結果は売上高が前年同期比25.2%増の352億円、営業利益が同▲23.2%の64億円、営業利益率は同▲11.5ptの18.3%、四半期純利益は同▲4%の39億円であった。4月11日の決算発表と同時に50億円を上限とする自社株買いを発表した。
中国市場における継続的な投資と生成AI関連投資の拡大、また大手ファンドリーによる堅調な投資に牽引されて半導体製造装置市場は大幅に成長した。また、FPD製造装置市場に関しては韓国での有機EL投資の再開により回復傾向にあった。
2025年2月期通期のセグメント別内訳は以下の通りである。
(単位:百万円) | 売上 | 前年同期比増減 |
半導体関連装置 | 102,368 | 29.7%増 |
分析装置 | 3,425 | 10%増 |
FPD関連装置 | 8,593 | 131.4%増 |
ライフサイエンス関連装置 | 1,074 | ▲11,9% |
部品・修理 他 | 8,943 | 43%増 |
合計 | 124,406 | 33.4%増 |
半導体関連装置は中国向け売上が下期より鈍化し、3Qは38.5%増、通年で29.7%増となった。地域別売上は中国が428億円(34%)と一位、米国が330億円(27%)と二位、台湾が176億円(14%)と三位、以下日本が119億円(10%)、韓国が116億円(9%)、欧州が43億円(4%)であった。売上高は、中国向けが減少するも台湾・米国の先端半導体向けが増加した。
4Qの受注高は前年同期比▲7.4%、3Q比7.4%増の261億円であった。受注残高は前年同期比▲6.3%、3Q比0.7%増の528.34億円と高水準の受注残高であった。受注高は、一部メモリー向け、アドバンスパッケージ関連が増加、中国顧客向けは減少傾向である。
【2026年2月期通期予想】
今期の会社計画は増収微減益を予定している。
売上高 | 1,281億9,000万円 | 前期比3%増 |
営業利益 | 303億4,500億円 | 同▲5.2% |
当期純利益 | 234億9,900万円 | 同▲0.6% |
EPS | 133.31円 | N/A |
期末配当金 | 17円 | N/A |
アナリストによる投資スタンス
4月11日の引後の決算発表及び自社株買いとニューヨーク市場の大幅リバウンドで週明けの14日月曜日はローツェの株価は金曜日終値比19%上昇した。受注残高は高水準でAI関連の需要、TSMCの旺盛な設備投資が下支えになり今期も手堅い決算になると予想される。しかし、米中の関税合戦の行方や為替がドル安に推移している等不確定要素が大きく株価パフォーマンスは望みづらい状況にあると言える。