【ロート製薬の注目ポイント!】
国内、海外ともに絶好調であり円安も追い風となり今期も最高益更新か!?
株価 (2022/8/18) | 時価総額 | 自己資本比率 | ROE | ROIC |
4,330円 | 4,939億円 | 64.4% | 11.1% | 10.8% |
PER(実績) | PER(予想) | PBR | 配当利回り | EV/EBITDA |
23.49倍 | 22.97倍 | 2.62倍 | 0.93% | 12.0倍 |
ロート製薬:2023年3月期1Q決算
売上高 | 523億円 | 前年同期比 23.5%増 |
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営業利益 | 83億円 | 同37.8%増 |
四半期純利益 | 69億円 | 同47.3%増 |
円安も追い風となり大幅増収増益の好決算だった。営業利益率は前年同期比1.7pt上昇し15.9%だった。
日本国内では買収したボラギノールの天藤製薬や、2019年に買収し今年に入ってから社名変更した眼科領域専門のジェネリック医薬品メーカーのロートニッテンも増収に貢献した。ロート本体の商品も高額目薬や目専用サプリ「ロートV5粒」、「スキンアクア」、「肌ラボ」、「メラノCC」等の主力商品も好調であった。
海外は長年不振が続いたアメリカも前期に買収した医療用消毒薬等を製造・販売するハイドロックス・ラボラトリーズ社の売上が上乗せされ大幅増収増益だった。ヨーロッパも主力の消炎鎮痛剤、「Hadalabo Tokyo」もSNSを活用した広告宣伝により好調に推移し増収増益であった。アジアもロックダウンがあったが中国も増収を達成し、ベトナム、インドネシアも好調であった。目薬、男性用化粧品、「肌ラボ」商品等が好調であった。
ロート製薬:2023年3月期予想
好調だった1Q決算をうけて通期予想を修正した。5月に発表した会社予想では営業利益、当期利益は減益予想であったが、微増ではあるが増益予想に転じた。
売上は3.2%、営業利益は7.1%、当期利益は10.3% 従前予想よりも上方修正した。また業績予想を修正したと同時に配当金予想額を37円から40円に増額した。
売上高 | 2,250億円 | 前年同期比 12.7%増 |
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営業利益 | 300億円 | 同2.2%増 |
当期利益 | 215億円 | 同2.3%増 |
EPS | 188.48円 | |
一株当たり配当金 | 40円 | |
前提となる為替レート | 1USD=125円 |
増収減益を予想している。コロナの影響はあるが、消費マインドは引き続き回復と見ている。ウクライナ危機による原材料費や物流費の上昇により原価率は悪化すると想定している。欧米は製品価格を値上げ予定で増収増益を予想している。日本国内は値上げをせず増収減益を予想している。海外に関しては中国のゼロコロナ政策で経済減速懸念が高まっていると考えている。ベトナムに関しては回復を想定している。
アナリストによる投資判断
好決算を発表した翌日の8月10日に株価は急騰し、一時前日終値比17%高まで買われた。
1Qの期初に想定していた中国経済の減速リスクも今の所はロートの業績に影響をしていないようである。長年不振続きだったアメリカ子会社も医療用消毒薬の製造販売という安定感のある企業を買収した事により大幅増収増益に転じた。また国内も買収した天藤製薬、ロートニッテン等も順調に推移している。
アジア域での中長期的な成長ストーリーは不変であり、安心感のある企業である。現在の株価で予想PERが22.97倍、PBRが2.62倍、EV/EBITDAが12.0倍とPERベースではやや割安である。
執筆日:2022年8月18日
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執筆者プロフィール
株式会社pafin
マーケットアナリスト 西村 麻美
新卒でメリルリンチ証券東京支店入社後コーネル大学経営大学院にMBA留学。
卒業後東京に戻りHSBCアセットマネージメントにて日本株アナリスト、年金運用、アライアンスバーンスタイン東京支店にてプロダクト・マネージャーとして勤務後フリーランスのコンサルタントを経て現職。
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