ロート製薬の株価情報

株価*

時価総額

自己資本比率

ROE

ROIC

3,853円

8,790億円

69.4%

N/A

N/A

PER(実績)

PER(予想)

PBR

配当利回り

EV/EBITDA

33.3倍

30.3倍

3.7倍

0.67%

15.7倍

*株価は2023/11/10の終値。

ロート製薬:2024年3月期2Q決算結果

売上高(累計)1,279億円前年同期比15.9%増
営業利益209.6億円同28.9%増
四半期純利益165.9億円同25.8%増

2Q単独の決算結果は

売上高667億円前年同期比14.9%増
営業利益97億円同21.3%増
四半期純利益75億円同21.0%増

大幅増益の好決算であった。売上、各利益段階で過去最高を更新した。経済活動の緩やかな回復に加え消費者のニーズに合った商品提案により国内は大幅増収増益であった。2Q累計の営業利益率は前年同期比1.7pt改善し16.4%となった。
 

地域別概況

【日本】

売上高764億円前年同期比16.5%増
営業利益132億円同26.9%増

増収効果と原価率の改善でセグメント利益は大幅増益となった。酵素洗顔が好調の「メラノCC」、ロングセラーの「肌ラボ」、サプリメントの「ロートV5」等が好調を持続しコロナ前を上回る増収となった。リップクリームも回復しコロナ前を上回った。買収したボラギノールの天藤製薬も売上、利益に貢献した。

 

【アジア】

売上高342億円前年同期比15.3%増
営業利益58億円同17.8%増

香港、マレーシア、台湾が高成長を持続し、中国がコロナ禍から回復傾向となり売上を牽引した。日やけ止め、リップクリーム、フケ抑制シャンプー「セルサン」等が増収に寄与した。

 

【米国】

売上高88億円前年同期比14.6%増
営業利益5.6億円同487.3%増

2021年10月に子会社化した医療用消毒薬等を製造・販売するハイドロックス・ラボラトリーズ社が引き続き好調を維持した。大幅な増収と原価率の改善に加えて、販管費の効率的活用により大幅増益となった。

 

【ヨーロッパ】

売上高70億円前年同期比12.6%増
営業利益8.8億円同47.8%増

主力の消炎鎮痛剤が引き続き好調に推移し増収に寄与した。「Hadalabo Tokyo」も英国、東欧及び中東主要国で好調に推移した。また、2021年5月にCEマークを取得し発売したドライアイ点眼剤である「ロート ドライエイド」により、目薬市場の開拓を引き続き進めており好調に推移した。

 

ロート製薬:2024年3月期予想

売上高2,700億円前期比13.1%増
営業利益385億円同13.4%増
当期純利益290億円同9.9%増
EPS127.12円
一株当たり配当金24円
前提となる為替レート1USD=130円

好調な決算結果を受けて二度目の上方修正をした。今期も最高益更新を予定している。また配当金も一株当たり24円から27円へ上方修正した。

アナリストによる投資判断

国内、海外共に好調で通期業績計画を8月に続き二度目の上方修正をした。また配当金も上方修正した。今期も高い確率で最高益を更新するだろう。優れた商品開発力とマーケティング、アジア域での中長期的な成長ストーリーは不変であり、安心感のある企業である。