株価* | 時価総額 | 自己資本比率 | ROE | ROIC |
3,178円 | 7,250億円 | 71% | 13.6% | N/A |
PER(実績) | PER(予想) | PBR | 配当利回り | EV/EBITDA |
23.4倍 | 22.7倍 | 2.9倍 | 0.94% | N/A |
*株価は2024/5/13の終値。
ロート製薬:2024年3月期通期決算結果
売上高 | 2,708億円 | 前期比13.5%増 |
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営業利益 | 400億円 | 同17.9%増 |
当期純利益 | 309億円 | 同17.3%増 |
4Q単独の決算結果は
売上高 | 697億円 | 前年同期比11.7%増 |
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営業利益 | 48億円 | 同▲10.7% |
四半期純利益 | 47.7億円 | 同0.8%増 |
ロート製薬の2024年3月期通期決算は大幅増収増益で全ての段階で過去最高を記録した。通期の売上高は同期比13.5%増の2,708億円、営業利益は同17.9%増の400億円、当期純利益は同17.3%増の309億円であった。
顧客のニーズに合った商品提案とインバウンド需要の回復に加えて円安の影響もあり、業績予想未達ながら大幅増収となり、原価率の改善もあり、広告費は増加したが営業利益は20%近く増加し、営通期の営業利益は同0.6pt増の14.8%となった。
地域別概況
【日本】
売上高 | 1,569億円 | 前期比14.8%増 |
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営業利益 | 244億円 | 同15.5%増 |
酵素洗顔が好調の「メラノCC」や「肌ラボ」、サプリメントの「ロートV5」が引き続き好調に推移した。リップクリームも回復傾向にあり、インバウンド需要も伸びている。また、「ボラギノール®」を主力商品とする天藤製薬も増収に貢献した。また「オバジ」のエイジングケア・ライン「オバジX」が好調であった。
【アジア】
売上高 | 788億円 | 前期比11.3%増 |
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営業利益 | 120億円 | 同15.7%増 |
香港、インドネシア、台湾が高成長を持続した。日やけ止め、目薬、「肌ラボ」、フケ抑制シャンプー「セルサン」等が増収に寄与した。
【米国】
売上高 | 186億円 | 前期比11.5%増 |
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営業利益 | 12億円 | 同66.5%増 |
2021年10月に子会社化した医療用消毒薬等を製造・販売するハイドロックス・ラボラトリーズ社が引き続き好調を維持した。大幅な増収と原価率の改善に加えて、販管費の効率的活用により大幅増益となった。
【ヨーロッパ】
売上高 | 139億円 | 前期比13.5%増 |
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営業利益 | 13.8億円 | 同41.6%増 |
主力の消炎鎮痛剤が引き続き好調に推移し増収に寄与した。「Hadalabo Tokyo」も英国、東欧及び中東主要国で好調に推移した。また、2021年5月にCEマークを取得し発売したドライアイ点眼剤である「ロート ドライエイド」により、目薬市場の開拓を引き続き進めており好調に推移した。
ロート製薬:2025年3月期予想
売上高 | 3,000億円 | 前期比10.8%増 |
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営業利益 | 430億円 | 同7.4%増 |
当期純利益 | 320億円 | 同3.4%増 |
EPS | 140.27円 | |
一株当たり配当金 | 30円 | |
前提となる為替レート | 1USD=148円 |
今期も最高益更新を予定している。
アナリストによる投資判断
今期も8期連続の最高益更新予定である。半導体関連等が大きく注目されるマーケットではロート製薬のようなディフェンシブな銘柄は評価されづらい傾向にある。しかし、中長期的なアジアを中心とした成長ストーリーは不変であり、安心して保有できる銘柄であると考えている。