株価* | 時価総額 | 自己資本比率 | ROE | ROIC |
3,363円 | 7,672億円 | 63% | N/A | N/A |
PER(実績) | PER(予想) | PBR | 配当利回り | EV/EBITDA |
24.8倍 | 23.8倍 | 3倍 | 0.98% | N/A |
*株価は2024/8/8の前場の終値。
ロート製薬:2025年3月期1Q決算結果
売上高 | 684億円 | 前年同期比11.7%増 |
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営業利益 | 118億円 | 同4.4%増 |
四半期純利益 | 85億円 | 同▲6.7% |
ロート製薬の2025年3月期1Q決算は増収減益であった。売上高は前年同期比11.7%増の684億円となった。売上原価の上昇はあったが、販管費の効率活用により営業利益は同4.4%増の118億円、営業利益率は同▲1.3ptの17.2%となった。一時的な税金の増加から四半期純利益は同▲6.7%の85億円となった。
地域別概況
【日本】
売上高 | 405億円 | 前年同期比9.9%増 |
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営業利益 | 66億円 | 同▲10.3% |
酵素洗顔が人気の「メラノCC」や美白タイプが好調な「肌ラボ」、サプリメントの「ロートV5」、日焼け止め等が好調を持続した。受託製造のクオリテックファーマも売上、利益ともに貢献した。原価率の上昇に加えて研究開発費等販管費の計画的な増加により減益となった。インバウンド需要は約40億円と過去最高となった。
【アジア】
売上高 | 181億円 | 前年同期比13.8%増 |
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営業利益 | 43億円 | 同52.1%増 |
香港、インドネシア、台湾が高成長を持続した。特にインドネシアは日焼け止めの浸透が急速に進むなかトップシェアを維持する等大きく伸びている。日焼け止め、「肌ラボ」、フケ抑制シャンプー「セルサン」等が好調に推移した。増収に加えて原価率の改善と販管費の効率的な活用により大幅増益となった。
【米国】
売上高 | 50億円 | 前年同期比18.4%増 |
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営業利益 | 3億円 | 同▲4.7% |
目薬が順調に推移した。ブラジル子会社も「肌ラボ」等スキンケアや眼科事業が好調で増収に寄与した。しかし、原価率の上昇により減益となった。
【ヨーロッパ】
売上高 | 39億円 | 前年同期比12%増 |
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営業利益 | 3.5億円 | 同▲32.5% |
主力の消炎鎮痛剤が中東向けの出荷時期のずれの影響等で減少したが、ポーランドの化粧品子会社では肌ラボ東京や自社開発化粧品が好調に推移した。目薬のロートドライエイドは販路を拡大している。しかし、原価率の上昇、販管費の計画的な増加により減益となった。
ロート製薬:2025年3月期予想
売上高 | 3,200億円 | 前期比18.2%増 |
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営業利益 | 432億円 | 同7.9%増 |
当期純利益 | 322億円 | 同4.1%増 |
EPS | 141.14円 | |
一株当たり配当金 | 33円 | |
前提となる為替レート | 1USD=148円 |
今期に新たに子会社化するシンガポールの漢方薬製造販売企業のユーヤンサンやオーストリアの製薬会社モノの業績を3Q以降反映させ上方修正した。今期も最高益更新を予定している。
アナリストによる投資判断
今期も8期連続の最高益更新予定である。M&Aも上手く行っており、中長期的なアジアを中心とした成長ストーリーは不変である。長期的に安心して保有できる銘柄であると考えている。