トレックス・セミコンダクターの株価情報

株価*

時価総額

自己資本比率

ROE

ROIC

1,198円

131.9億円

53.8%

N/A

N/A

PER(実績)

PER(予想)

PBR

配当利回り

EV/EBITDA

▲3.07倍

▲13.2倍

0.67倍

4.67%

 5.0倍

*株価は2025/2/14の終値。

トレックス・セミコンダクター:2025年3月期3Q決算結果(累計)

売上高183億500万円前年同期比▲6.4%
営業利益▲1億400万円赤字縮小(前年同期は▲4億1,200万円)
四半期純利益▲2億3,400万円赤字縮小(前年同期は▲8億1,200万円)

3Q単独の決算結果は

売上高57億8,100万円前年同期比▲8.4%
営業損益▲4億4,100万円赤字縮小(前年同期は▲5億200万円)
四半期純損益▲2億3,400万円赤字縮小(前年同期は▲8億1,200万円)

トレックス・セミコンダクターの2025年3月期3Q決算は減収減益であった。売上高は前期比▲6.4%の183億500万円、営業損益は▲1億400万円、四半期純損益は▲2億3,400万円であった。3Q単独決算は売上高が前年同期比▲8.4%の57億8,100万円、営業損益が▲4億4,100万円、四半期純損益が▲2億3,400万円であった。

有利子負債は前年同期比19.9%増の135億6,078万円となり、3Q末の自己資本比率は2025年3月期2Q末時点より0.2pt上昇の53.8%であった。

決算発表と同時にトレックス・セミコンダクターは発行済株式の4.5%、50万株、5億円を上限とする自社株買いを発表した。

 

トレックスとフェニテックの内訳は

【トレックス】

売上高73億4,900万円前年同期比▲4.1%
営業利益1億9,100万円黒字転換

トレックスでは中国市場は回復傾向にあるものの、日本、欧州での売上の落ち込みにより減収となった。営業利益は為替の影響と棚卸評価損の戻りが発生したために黒字転換し1億9,100万円となった。棚卸評価損の戻り益は3億円で、仮に戻り益がなかったとしたら営業損益は▲1億900万円となっていた。

トレックスのアプリケーション別売上高は、産業機器が前年同期比▲8.1%の27億2,700万円、車載機器は同2.8%増の10億3,000万円、医療機器は同▲5.8%の1億7,900万円、ウェアラブル機器は同29.4%増の2億2,900万円、その他機器(家電等の民生機器)は同▲4.3%の31億8,400万円だった。

トレックスの地域別売上高は、日本が前年同期比▲19%の24億4,000万円、アジアが同14.3%増の29億5,300万円、欧州が同▲15.1%の12億9,900万円、北米が同22.6%増の6億5,700万円だった。

 

【フェニテック】

売上高109億5,600万円前年同期比▲7.9%
営業損益▲2億9,500万円赤字縮小(前年同期は▲9億900万円)

フェニテックでは北米市場が大きく減収し、売上の減少に伴い営業赤字となった。

フェニテックのアプリケーション別売上高は産業機器が前年同期比▲17.2%の28億7,300万円、車載機器が同▲5.7%の33億3,000万円、医療機器が同▲36.1%の2億1,100万円、その他機器(一般民生機器)が同▲0.4%の53億9,500万円だった。

フェニテックの地域別売上高は、日本が前年同期比▲5.7%の45億9,700万円、アジアが同43.9%増の25億4,600万円、欧州が同▲18.6%の9億4,300万円、北米が同▲24.7%の37億2,300万円だった。

トレックス・セミコンダクター:2025年3月期予想

売上高2億3,500円前期比▲8.7%
営業損益▲7億円赤字縮小(前期は▲17億7,800万円)
当期純損益▲10億円赤字縮小(前期は▲42億9,700万円)
EPS▲90.81円
平均為替レート1USD=150円
減価償却費26億円同10.6%増
設備投資24億円同▲54.5%

3Q決算を終えて通期計画の二度目の下方修正をした。従前計画は当期純損益は0円であったが、10億円の赤字に下方修正した。また設備投資計画も36億円から24億円に下方修正した。

 

アナリストによる投資判断

二度目の下方修正を行った。2023年3月期が売上のピークであったが、2023年3Q時より売上が27%も下落している。一番売上構成比率が大きい産業機器の売上が全く回復していない状況である。決算発表が終わり週末を挟んで本日の株価は自社株買い、またトレックスのベトナム子会社で後工程を行うTVS社の持分を台湾の半導体企業に売却のニュースにポジティブに反応している。