株価* | 時価総額 | 自己資本比率 | ROE | ROIC |
6,385円 | 7.4兆円 | 77.8% | N/A | N/A |
PER(実績) | PER(予想) | PBR | 配当利回り | EV/EBITDA |
17.19倍 | 17.69倍 | 3.15倍 | 2.30% | 11.1倍 |
*株価は2023/11/7終値。
任天堂:2024年3月期2Q決算結果
売上高 (累計) | 7,962億円 | 前年同期比21.2%増 |
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営業利益 | 2,799億円 | 同27%増 |
四半期純利益 | 2,713億円 | 同17.7%増 |
期末レート | 1USD=140.96円 1ユーロ=153.40円 | 同+7.03円 同+14.74円 |
2Q単独の決算結果は
売上高 | 3,349億円 | 前年同期比▲4.2% |
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営業利益 | 945億円 | 同▲20.4% |
四半期純利益 | 903億円 | 同▲19% |
2Qを終えて累計の売上高は前年同期比21.2%増の7,962億円、営業利益は同27%増の2,799億円、営業利益率は同1.7pt増の35.2%、四半期純利益は同17.7%増の2,713億円であった。
しかし、2Q単独の決算は前年同期比減収減益であった。売上高は同▲4.2%の3,349億円、営業利益は同▲20.4%の945億円、営業利益率は同▲5.8ptの28.2%、四半期純利益は同▲19%の903億円であった。
累計売上高段階での為替の影響額は+368億円であった。累計の売上総利益は同20.5%増の4,720億円、売上総利益率はハード売上⾼⽐率の低下や⾃社ソフト売上⾼⽐率の上昇したものの、デジタル売上⾼⽐率が低下したことや、他モデルに⽐べて利益率の低いNintendo Switch(有機ELモデル)の販売割合が⾼くなったことなどにより、前年同期から▲0.3ptの59.3%となった。
累計の販管費は、売上⾼の増加に伴い広告宣伝費等が増加したことに加え、研究開発費の増加や為替レートが円安に推移したことによる外貨建費⽤の増加により、同12.2%増の1,921億円となった。為替差益は累計で577億円であった。
売上高の内訳は
ゲーム専用機 (ハードウェア、ソフトウェア、アクセサリ) | 7,367億円 | 前年同期比16.7%増 |
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モバイル・IP関連収入 (スマートデバイス向け課金収入、ロイヤルティ収入等) | 550億円 | 同133.3%増 |
その他 | 44億円 | 同125.2%増 |
ゲーム専用機はNintendo Switchのハードウェアおよびソフトウェアの販売数量が前年同期を上回ったことに加え、販売単価の⾼いNintendo Switch(有機ELモデル)の販売割合が⾼くなったこと、また為替レートが円安に推移した影響もあり大きく伸びた。
モバイル・IP関連収⼊等については、ロイヤリティ収⼊が前年同期⽐で増加したことに加え、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に関連する映像コンテンツ収⼊を計上したことで、前年同期⽐約2.3倍になった。
地域別売上高比率は日本が21.7%、米大陸が43.7%、欧州が22.8%、その他地域が11.8%で、海外売上高比率は78.3%だった。
2024年3月期2Q(累計)の主なソフトウェア、ハードウェアの商品の販売本数は以下の通りである。
- 『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』1,950万本
- 『マリオカート8 デラックス』322万本
- Pikumin 4 261万本
- ソフトウェアの販売本数は前年同期比9,708万本(うちミリオンセラータイトルは16タイトル)
- ハードウェア販売台数は同2.4%増の684万台
- Nintendo Switch 125万台(同▲44.0%)
- Nintendo Switch 有機ELモデル 469万台(同32.8%増)
- Nintendo 90万台(同▲1.9%)
任天堂:2024年3月期通期会社予想
売上高 | 1兆5,800億円 | 前期比▲1.4% |
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営業利益 | 5,000億円 | 同▲0.9% |
経常利益 | 6,000億円 | 同▲0.2% |
当期純利益 | 4,200億円 | 同▲3.0% |
EPS | 360.75円 | |
一株当たり配当金 | 181円 | |
前提となる為替レート | 1USD=140円、1ユーロ=150円 |
2Q決算を終えて通期会社計画の上方修正をした。減収減益予想であるが、当期純利益を23.5%上方修正した。
アナリストによる投資判断
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の販売本数1,950万本、映画効果でマリオ関連タイトルも好調、ミリオンセラータイトルが16本と好調な上半期決算であった。また、ハードの売上もNintendo Switch以降有機ELモデルの伸びにより最大の売上高となった。3Qはホリデーシーズンであるが、『超おどるメイドインワリオ』、『スーパーマリオRPG』を11月に発売予定であり、堅調な売り上げが期待できる。