株価* | 時価総額 | 自己資本比率 | ROE | ROIC |
7,759円 | 9.03兆円 | 82.6% | 20.1% | N/A |
PER(実績) | PER(予想) | PBR | 配当利回り | EV/EBITDA |
18.4倍 | 30.1倍 | 3.5倍 | 1.66% | 13.4倍 |
*株価は2024/5/7終値。
任天堂:2024年3月期通期決算結果
売上高 (累計) | 1兆6,718億円 | 前期比4.4%増 |
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営業利益 | 5,289億円 | 同4.9%増 |
当期純利益 | 4,986億円 | 同13.4%増 |
期末レート | 1USD=144.52円 1ユーロ=156.73円 | 同+9.14円 同+15.91円 |
4Q単独の決算結果は
売上高 | 2,771億円 | 前年同期比▲9.6% |
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営業利益 | 645億円 | 同▲31.2% |
四半期純利益 | 826億円 | 同▲4.6% |
任天堂の2024年3月期の通期決算は増収増益であった。売上高は前期比4.4%増の1兆6,718億円、営業利益は同4.9%増の5,289億円、営業利益率は同0.1pt増の31.6%、当期純利益は同13.4%増の4,986億円であった。
4Q単独の決算は前年同期比減収減益であった。売上高は同▲9.6%の2,771億円、営業利益は同▲31.2%の645億円、営業利益率は同▲7.3pt増の23.3%、四半期純利益は同▲4.6%増の826億円であった。
売上高段階での為替の影響額は+944億円であった。売上総利益は同7.8%増の9,543億円、売上総利益率は同1.8pt増の57.1%となった。
販管費は、売上⾼の増加に伴い広告宣伝費等が増加したことに加え、研究開発費の増加や為替レートが円安に推移したことによる外貨建費⽤の増加により、同11.6%増の4,253億円となった。営業利益段階での為替の影響額は+350億円であった。
売上高の内訳は
ゲーム専用機 (ハードウェア、ソフトウェア、アクセサリ) | 1兆5,678億円 | 前期比1.5%増 |
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モバイル・IP関連収入 (スマートデバイス向け課金収入、ロイヤルティ収入等) | 927億円 | 同81.6%増 |
その他 | 112億円 | 同98.5%増 |
ゲーム専用機売上のうちハードウェアは1,570万台と前期比▲12.6%であった。Nintendo Switchは同▲37.1%の386万台、Nintendo Switch(有機モデル)は同1.1%増の386万台、Nintendo Switch Liteは同▲3.7%の252万台であった。ソフトウェアの販売本数は同▲6.7%の1億9,967万本であった。
ハードウェア、ソフトウェアともに前期比減収となったが、発売から8年目になるプラットフォームとしては堅調な売上であった。
モバイル・IP関連収⼊等については、ロイヤリティ収⼊が前年同期⽐で増加したことに加え、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に関連する映像コンテンツ収⼊を計上したことで、同81.6%増の927億円であった。
地域別売上高比率は日本が21.7%、米大陸が44.3%、欧州が24.3%、その他地域が9.7%で、海外売上高比率は78.3%だった。
2024年3月期通期の主なソフトウェアの販売本数は以下の通りである。
- 『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』2,061万本
- 『Super Mario Brothers Wonder』1,344万本
- 『マリオカート8 デラックス』818万本
- 『Nintendo Switch Sports』351万本
- ソフトウェアのミリオンセラータイトルは31タイトル(自社20本、他社11本)
任天堂:2025年3月期通期会社予想
売上高 | 1兆3,500億円 | 前期比▲19.3% |
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営業利益 | 4,000億円 | 同▲24.4% |
経常利益 | 4,200億円 | 同▲38.3% |
当期純利益 | 3,000億円 | 同▲38.9% |
EPS | 257.68円 | |
一株当たり配当金 | 129円 | |
前提となる為替レート | 1USD=140円、1ユーロ=155円 |
2025年3月期は減収減益予想をしている。ハードウェアの販売台数予想は前期比▲14%の1,350万台、ソフトウェアの販売本数予想は同▲17.4%の1億6,500万本の予想をしている。
アナリストによる投資判断
2024年3月期は期初に減収減益予想であったが、結果として増収増益となった。任天堂は期初に保守的な予想を出し、後に上方修正というパターンが多い。任天堂の業績は以前はアップダウンが激しかったが、映画やテーマパークなどIPを活用し、ハードウェアの販売好調のサイクルの長期化に成功しており、減収減益になるとしても大きく落ち込む事はないと考えている。今年秋には京都に『ニンテンドー・ミュージアム』が京都府宇治市に開業予定であり、今年後半には大阪のユニバーサルスタジオジャパン内に『ドンキーコング・カントリー』がオープン予定である。なお、Switchの後継機については今期内に発表すると会社側はコメントした。