株価* | 時価総額 | 自己資本比率 | ROE | ROIC |
7,915円 | 9.2兆円 | 81.3% | N/A | N/A |
PER(実績) | PER(予想) | PBR | 配当利回り | EV/EBITDA |
18.8倍 | 30.7倍 | 3.5倍 | 1.63% | 17.4倍 |
*株価は2024/8/2終値。
任天堂:2025年3月期1Q決算結果
売上高 | 2,466億円 | 前年同期比▲46.5% |
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営業利益 | 545億円 | 同▲70.6% |
四半期純利益 | 809.5億円 | 同▲55.3% |
期末レート | 1USD=155.93円 1ユーロ=167.84円 | 同+18.59円 同+18.36円 |
任天堂の2025年3月期1Q決算は大幅減収減益であった。売上高は前年同期比▲46.5%増の2,466億円、営業利益は同▲70.6%の545億円、営業利益率は同▲18.1ptの22.1%、四半期純利益は同▲55.3%の809.5億円であった。
売上高段階での為替の影響額は+208億円であった。売上総利益は同▲45.8%の1,524億円、売上総利益率は自社ソフト売上高は低下したがデジタル売上高比率の上昇や為替が円安で推移した事により同0.9pt増の61.8%となった。
販管費は、売上⾼の増加に伴い広告宣伝費等が増加したことに加え、研究開発費の増加や為替レートが円安に推移したことによる外貨建費⽤の増加により、同2.4%増の979億円となった。営業利益段階での為替の影響額は+65億円であった。
売上高の内訳は
ゲーム専用機 (ハードウェア、ソフトウェア、アクセサリ) | 2,290億円 | 前年同期比▲46.4% |
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モバイル・IP関連収入 (スマートデバイス向け課金収入、ロイヤルティ収入等) | 147億円 | 同▲53.8% |
その他 | 28億円 | 同42.8%増 |
ゲーム専用機売上のうちハードウェアは210万台と前年同期比▲46.3%であった。Nintendo Switchは同▲18.4%の53万台、Nintendo Switch(有機モデル)は同▲56.1%増の124万台、Nintendo Switch Liteは同▲23.2%の33万台であった。ソフトウェアの販売本数は同▲41.3%の3,064万本であった。
前年同期は映画『ザ・スーパーマリオ・ブラザーズ』の公開によるゲーム専用機ビジネスの活性化や『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム』の発売及び同タイトル特別デザインハードの販売によりハード、ソフトともに1Qの販売数量としては非常に高い水準だった事もあり、前年同期比ハード、ソフトともに大幅減少となった。
モバイル・IP関連収⼊等については、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に関連する映像コンテンツ収⼊が減少した事等により同▲53.8%の147億円となった。
地域別売上高比率は日本が25.8%、米大陸が44.8%、欧州が21.3%、その他地域が8.1%で、海外売上高比率は74.2%だった。
2025年3月期1Qのミリオンセラータイトルは3本で、うち2本が自社タイトルであった。
- ペーパーマリオRPG 176万本
- ルイージマンション2 HD 119万本
任天堂:2025年3月期通期会社予想
売上高 | 1兆3,500億円 | 前期比▲19.3% |
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営業利益 | 4,000億円 | 同▲24.4% |
経常利益 | 4,200億円 | 同▲38.3% |
当期純利益 | 3,000億円 | 同▲38.9% |
EPS | 257.68円 | |
一株当たり配当金 | 129円 | |
前提となる為替レート | 1USD=140円、1ユーロ=155円 |
今通期の計画は従前予想を維持した。ハードウェアの販売台数予想は前期比▲14%の1,350万台、ソフトウェアの販売本数予想は同▲17.4%の1億6,500万本の予想をしている。
アナリストによる投資判断
前年同期はマリオの映画やゼルダの伝説のソフト販売によりハード、ソフトともに1Qとしては販売数量が非常に高い水準だった事等により前年同期比大幅減収減益となった。今期はSwitchの後継機発売を予定している事もありこれからの挽回が期待される。マーケットの地合いが弱い事もあり株価は一旦調整があるのではと思っている。