株価* | 時価総額 | 自己資本比率 | ROE | ROIC |
7,656円 | 8.9兆円 | 82.6% | 19% | 13.1% |
PER(実績) | PER(予想) | PBR | 配当利回り | EV/EBITDA |
18.2倍 | 29.7倍 | 3.5倍 | 1.68% | 19倍 |
*株価は2024/11/5終値。
任天堂:2025年3月期2Q決算結果(累計)
売上高 | 5,233億円 | 前年同期比▲34.3% |
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営業利益 | 1,215億円 | 同▲56.6% |
四半期純利益 | 1,087億円 | 同▲59.9% |
期末レート | 1USD=142.85円 1ユーロ=159.43円 | 同▲8.49円 同▲3.88円 |
2Q単体の決算結果は
売上高 | 2,767億円 | 前年同期比▲17.4% |
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営業利益 | 670億円 | 同▲29.1% |
四半期純利益 | 277億円 | 同▲69.3% |
任天堂の2025年3月期2Q決算は1Qに続き大幅減収減益であった。売上高は前年同期比▲34.3%の5,233億円、営業利益は同▲56.6%の1,215億円、営業利益率は同▲12ptの23.2%であった。為替差損が224億円発生したが、受取利息が308億円となった為に相殺した。四半期純利益は同▲59.9%の1,087億円であった。
売上高段階での為替の影響額は+299億円であった。売上総利益は同▲32.6%の3,179億円、売上総利益率は自社ソフト売上高は低下したがデジタル売上高比率の上昇や他のハードウェアに比べて利益率が低いNintendo Switch(有機モデル)の売上比率が低下した事等で同1.5pt増の60.8%となった。
販管費は、研究開発費の増加や為替レートが円安に推移し、外貨建て費用の日本円換算額が増加した事等により同2.2%増の1,964億円となった。営業利益段階での為替の影響額は+53億円であった。
売上高の内訳は
ゲーム専用機 (ハードウェア、ソフトウェア、アクセサリ) | 4,852億円 | 前年同期比▲34.1% |
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モバイル・IP関連収入 (スマートデバイス向け課金収入、ロイヤルティ収入等) | 312億円 | 同▲43.3% |
その他 | 68億円 | 同53.9%増 |
ゲーム専用機売上のうちハードウェアは472万台と前年同期比▲31%であった。Nintendo Switchは同0.7%増の126万台、Nintendo Switch(有機モデル)は同▲46.8%の250万台、Nintendo Switch Liteは同7.5%増の97万台であった。ソフトウェアの販売本数は同▲27.6%の7,028万本であった。
前年同期は『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム』の発売及び同タイトル特別デザインハードの販売によりハード、ソフトともに販売数量としては非常に高い水準だった事もあり、前年同期比でハード、ソフトともに大幅減少となった。
モバイル・IP関連収⼊等については、前年同期は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に関連する映像コンテンツ収⼊が大きく、今期は映画関連の収入が大きく減少した事等により同▲43.3%の312億円となった。
その他売上はNintendo Tokyo等オフィシャルストアでのグッズ売上であるが、インバウンド需要等から同53.9%増と大きく伸び68億円となった。
地域別売上高比率は日本が25.3%、米大陸が44.6%、欧州が22.4%、その他地域が7.7%で、海外売上高比率は74.7%だった。
2025年3月期2Qのミリオンセラータイトルは9本で、うち6本が自社タイトルであった。
- ゼルダの伝説 知恵のかりもの 258万本
- マリオカート8 デラックス 231万本
- ペーパーマリオRPG 194万本
- ルイージマンション2 HD 157万本
任天堂:2025年3月期通期会社予想
売上高 | 1兆2,800億円 | 前期比▲23.4% |
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営業利益 | 3,600億円 | 同▲31.9% |
経常利益 | 4,200億円 | 同▲38.3% |
当期純利益 | 3,000億円 | 同▲38.9% |
EPS | 257.68円 | |
一株当たり配当金 | 129円 | |
前提となる為替レート | 1USD=140円、1ユーロ=155円 |
中間期の販売状況や今後の見通しを踏まえて通期の売上と営業利益の会社計画を下方修正した。しかし、経常利益、当期純利益、EPSの計画は従前予想を据え置いた。また、通期のハードウェア、ソフトウェアの計画も下方修正した。ハードウェアの販売台数予想は従前予想比▲7.4%の1,250万台、ソフトウェアの販売本数予想は同▲3%の1億6,000万本の予想をしている。
アナリストによる投資判断
今中間期は『ゼルダの伝説 ティアーズオブ ザ キングダム』に匹敵するタイトルがなかったため、ハードウェア、ソフトウェアともに販売が減り、大幅減収減益の決算であった。通期で減収減益予想であるが予想PERが29.7倍とやや割高で、一旦株価は調整するのではと考えている。