株価* | 時価総額 | 自己資本比率 | ROE | ROIC |
10,400円 | 12.1兆円 | 79.5% | 19.3% | 13.4% |
PER(実績) | PER(予想) | PBR | 配当利回り | EV/EBITDA |
24.7倍 | 44.8倍 | 4.8倍 | 1.24% | 27.2倍 |
*株価は2025/2/4終値。
任天堂:2025年3月期3Q決算結果(累計)
売上高 | 9,562億円 | 前年同期比▲31.4% |
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営業利益 | 2,476億円 | 同▲46.7% |
四半期純利益 | 2,372億円 | 同▲41.9% |
期末レート | 1USD=152.45円 1ユーロ=164.7円 | 同+9.23円 同+9.44円 |
3Q単独の決算結果は
売上高 | 4,329億円 | 前年同期比▲27.7% |
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営業利益 | 1,261億円 | 同▲31.7% |
四半期純利益 | 1,285億円 | 同▲6.0% |
任天堂の2025年3月期3Q決算はホリデーシーズンではあったが大幅減収減益であった。売上高は前年同期比▲31.4%の9,562億円、営業利益は同▲46.7%の2,476億円、営業利益率は同▲7.4ptの25.9%であった。四半期純利益は同▲41.9%の2,372億円であった。
売上高段階での為替の影響額は+437億円であった。売上総利益は同▲27.3%の5,655億円、売上総利益率は自社ソフト売上高は低下したがデジタル売上高比率の上昇や他のハードウェアに比べて利益率が低いNintendo Switch(有機モデル)の売上比率が低下した事等で同3.3pt増の59.1%となった。
販管費は、研究開発費の増加や為替レートが円安に推移し、外貨建て費用の日本円換算額が増加した事等により同1.3%増の3,179億円となった。営業利益段階での為替の影響額は+35億円であった。
売上高の内訳は
ゲーム専用機 (ハードウェア、ソフトウェア、アクセサリ) | 8,955億円 | 前年同期比▲31.4% |
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モバイル・IP関連収入 (スマートデバイス向け課金収入、ロイヤルティ収入等) | 497億円 | 同▲33.9% |
その他 | 109億円 | 同27.6%増 |
ゲーム専用機売上のうちハードウェアは954万台と前年同期比▲30.6%であった。Nintendo Switchは同▲19.4%の274万台、Nintendo Switch(有機モデル)は同▲37.9%の274万台、Nintendo Switch Liteは同▲7.5%の173万台であった。ソフトウェアの販売本数は同▲24.4%の1億2,398万本であった。
前年同期は『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム』 『Super Mario Bros. Wonder』がハードウェア、ソフトウェアの販売を大きく牽引していた事もあり、前年同期比でハード、ソフトともに大幅減少となったが発売から8年目のプラットフォームとして堅調な販売状況を維持した。
モバイル・IP関連収⼊等については、前年同期は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に関連する映像コンテンツ収⼊が大きく、今期は映画関連の収入が大きく減少した事等により同▲33.9%の497億円となった。
その他売上はNintendo Tokyo等オフィシャルストアでのグッズ売上であるが、インバウンド需要等から同27.6%増と大きく伸び109億円となった。
地域別売上高比率は日本が23.5%、米大陸が43.6%、欧州が25.3%、その他地域が7.6%で、海外売上高比率は76.5%だった。
2025年3月期3Qのミリオンセラータイトルは19本で、うち12本が自社タイトルであった。
- スーパーマリオパーティー ジャンボリー 617万本
- ゼルダの伝説 知恵のかりもの 391万本
- マリオカート8 デラックス 538万本
- Nintendo Switch Sports 263万本
- あつまれどうぶつの森 208万本
- ペーパーマリオRPG 206万本
- マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ 184万本
- ルイージマンション2 HD 180万本
任天堂:2025年3月期通期会社予想
売上高 | 1兆1,900億円 | 前期比▲28.8% |
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営業利益 | 2,800億円 | 同▲47.1% |
経常利益 | 3,700億円 | 同▲45.6% |
当期純利益 | 2,700億円 | 同▲45.9% |
EPS | 231.91円 | |
一株当たり配当金 | 116円 | |
前提となる為替レート | 1USD=150円、1ユーロ=155円 |
3Qの販売状況や今後の見通しを踏まえて通期の売上と営業利益の会社計画の二度目の下方修正を行った。また、通期のハードウェア、ソフトウェアの計画も下方修正した。ハードウェアの販売台数予想は従前予想比150万台減の1,100万台、ソフトウェアの販売本数予想は同1,000万台減の1億5,000万本とした。
アナリストによる投資判断
今期は元々減収減益予定であったが、前期が良過ぎた事から二度目の下方修正をした。しかし、市場は足元の業績よりも今年中(来期)に販売するSwitchの後継機にフォーカスしている様であり、1月16日にSwitch2の発売を発表して以来株価は13%上昇した。