株価* | 時価総額 | 自己資本比率 | ROE | ROIC |
35,000円* | 13.77兆円 | 71.1% | 21.8% | N/A |
PER(実績) | PER(予想) | PBR | 配当利回り | EV/EBITDA |
44.7倍 | 36.4倍 | 9.3倍 | 1.05% | 32倍 |
*株価は2024/5/10の終値。
東京エレクトロン:2024年3月期通期決算結果
売上高 | 1兆8,305億円 | 前期比▲17.1% |
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営業利益 | 4,563億円 | 同▲26.1% |
当期純利益 | 3,639.6億円 | 同▲22.8% |
4Q単独の決算結果は
売上高 | 5,473億円 | 前年同期比▲2.0% |
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営業利益 | 1,452億円 | 同▲4.9% |
四半期純利益 | 1,249億円 | 同5.3%増 |
減収減益決算であったが期初予想を上回り着地した。東京エレクトロンの2024年3月期通期の売上高は前期比▲17.1%の1兆8,305億円、営業利益は同▲26.1%の4,563億円、当期純利益は同▲22.8%の3,639.6億円であった。通期の営業利益率は同3.1ptの24.9%であった。売上高は前期比17.1%減少だったものの高利益率製品の売上増加により、売上総利益率は45.4%と過去最高水準であった。
4Q単独の決算結果は売上高は前年同期比▲2.0%の5,473億円、営業利益は同▲4.9%の1,452億円、四半期純利益は同5.3%増の1,249億円であった。4Q単独の営業利益率は同▲0.9ptの26.5%であった。
地域別売上高構成比
中国 8,133億円 44.4%
韓国 2,844億円 15.6%
台湾 2,055億円 11.2%
日本 1,849億円 10.1%
北米 1,681億円 9.2%
欧州 1,194億円 6.5%
SPE新規装置 アプリケーション別売上構成比
DRAM 27% 3,706億円
不揮発性メモリ 7% 961億円
非メモリ(ロジック、ファンドリ、その他)66% 9,060億円
2024年3月期 事業ハイライト
過去最高となる2,028億円の研究開発投資を実施した。
戦略製品によるPOR(Process of record、顧客の半導体製造プロセスにおける装置採用の認定)獲得も順調に進捗している。
1,200億円相当の自己株式取得を完了した。
WFE事業環境の見方(2024年5月現在)
市場の見方に変更はない。CY2025に向けて回復基調にある。CY2024はUSD100B程度と予測している。年後半からDDR5やHBM等の需要増による最先端DRAMの投資回復を見込んでいる。
CY2025は二桁成長を期待している。
AIサーバーの成長が継続。(CAGR 2023~2027:+31%、Omdia予測)
PC、スマホの需要回復。オンデバイスAIなど新たなアプリケーションに対応した新機能。コロナ期に購入した製品の買い替え需要。企業のIT投資。=>これらに伴い先行するDRAMに加えNANDと先端ロジック/ファンドリの設備投資も回復すると予測している。
東京エレクトロン:2025年3月期通期予想
売上高 | 2兆2,000億円 | 前期比20.2%増 |
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営業利益 | 5,820億円 | 同27.6%増 |
当期純利益 | 4,450億円 | 同22.3%増 |
EPS | 961.19円 | |
一株当たり年間配当金 | 481円(中間配当200円、期末配当281円) |
今期は過去最高の売上総利益及び売上総利益率を見込んでいる。また、将来の成長機会を最大限取り込むために2,500億円の研究開発投資を計画している。最大800億円相当の自社株買いを計画している。
アナリストによる投資判断
AIサーバー向け及び中国市場向けに牽引され、今期は二桁の増収増益を計画している。また、過去最高の売上総利益になると見込んでいる事もあり、期中で上方修正も期待できるのではと考えている。