東京エレクトロンの株価情報

株価*

時価総額

自己資本比率

ROE

ROIC

26,580円*

12.1兆円

70.5%

20.4%

19.5%

PER(実績)

PER(予想)

PBR

配当利回り

EV/EBITDA

33.8倍

23.3倍

 6.9倍

2.15%

15.8倍

*株価は2025/2/6の終値。

東京エレクトロン:2025年3月期3Q決算結果(累計)

売上高1兆7,762億円前年同期比38.4%増
営業利益   5,135億円 同65.1%増
四半期純利益4,012億円 同67.8%増

3Q単独の決算結果は

売上高6,545億円前年同期比41.2%増
営業利益1,996億円同50.7%増
四半期純利益1,572億円同54.9%増

東京エレクトロンの2025年3月期3Q決算は大幅増収増益決算であった。売上高は前年同期比38.4%増の1兆7,762億円、営業利益は同65.1%増の5,135億円、営業利益率は同4.7pt増の28.9%、四半期純利益は同67.8%増の4,012億円であった。3Q単独の決算結果は売上高が同41.2%増の6,545億円、営業利益が同50.7%増の1,996億円、営業利益率が同1.9pt増の30.5%、四半期純利益が同54.9%増の1,572億円だった。

 

地域別売上高構成比(2Q単独)

中国  2,794億円 42.7%

韓国     1,145億円  17.5%

台湾   1,193億円   18.3%

日本     453億円       6.9%

北米   577億円      8.8%

欧州        157億円     2.4%

東南アジア等 223億円  3.4% 

SPE新規装置 アプリケーション別売上構成比(2Q単独)

DRAM   35%   1,787億円 

不揮発性メモリ 8%    408億円

非メモリ(ロジック、ファンドリ、その他)57%    2,910億円

2025年3月期3Q 事業ハイライト

  • 売上、利益等全ての指標において計画を達成。(売上6,545億円、営業利益1,996億円、30.5%)
  • カレンダー・イヤー・ベースでの成長率は+26%で市場成長を大きくアウトパフォームした。
  • 戦略製品によるPOR(proof of record: 顧客の半導体製造プロセスにおける装置採用の認定)獲得・開発評価も順調に進捗 1.極低温エッチング装置:NANDチャネルホール向け量産採用決定 2.枚葉成膜装置 Episode1:ロジック Backside PDN向け量産採用決定
  • 新製品を2機種リリース 1. PVD装置 LEXIA - EX    2. レーザー剥離装置 Ulucus LX 

WFE事業環境の見方(2025年2月現在)

  • CY2024:$110B程度で着地 期初想定を$10B上回る 中国顧客における納期の前倒しに加えてAIサーバー向け投資が活況           
  • CY2025:前年同等の$110B程度と予想 車載やパワー半導体投資、中国新興メーカーの投資は一服、AIサーバー向け需要に伴う最先端ロジックとHBM(高帯域幅DRAM)が投資を牽引       
  • CY2026:二桁成長を期待

大容量・超高速・高信頼性・低消費電力の実現に向け、スケーリングとヘテロジニアスインテグレーションの2軸で技術革新が進展。GAA、Backside PDN、HBMやテスト工程等東京エレクトロンの事業機会は拡大と予想している。                        

東京エレクトロン:2025年3月期通期予想

売上高2兆4,000億円 前期比31.1%増
営業利益6,800億円同49%増
当期純利益5,260億円同44.5%増
EPS 1,142.47円
一株当たり年間配当金 571円(中間配当237円、期末配当306円)

従前の通期計画を維持した。

下期は過去最高の半期売上、通期で過去最高益更新を予定している。また、将来の成長機会を最大限取り込むために今通期は2,540億円の研究開発投資の計画。

アナリストによる投資判断

先日のDeepSeekショックはあったが、東京エレクトロンの顧客企業のAIサーバーの投資意欲は鈍化していないようである。エヌビディア株がDeepSeek後に5.4%しか株価が回復していないのを考えると東京エレクトロンの株価が大きく上がるのは難しいかもしれない。