スクウェア・エニックスの株価情報

株価*

時価総額

自己資本比率

ROE

ROIC

6,268円

7,519億円

77%

4.7%

N/A

PER(実績)

PER(予想)

PBR

配当利回り

EV/EBITDA

50.4倍

26.8倍

2.4倍

1.13%

N/A

*株価は2024/5/13の終値。

スクウェア・エニックス:2024年3月期通期決算結果

売上高3,563億円前期比3.8%増
営業利益326億円 同▲26.6%
当期純利益149億円同▲69.7%

4Q単独決算結果は

売上高987億円前年同期比12.6%増
営業損益▲23.6億円赤字転落(前年同期は30億円)
四半期純損益▲119億円赤字転落(前年同期は28.7億円)

スクウェア・エニックスの2024年3月期通期決算は増収減益決算であった。売上高は前期比3.8%増の3,563億円、営業利益は同▲26.6%の326億円、当期純利益は同▲69.7%の149億円であった。通期の営業利益率は同3.8pt低下の9.1%であった。

4Q単独決算は売上高が前年同期比12.6%の987億円であったが、営業損益は▲23.6億円、四半期純損益は▲119億円であった。

 

セグメント別概況

【デジタルエンタテインメント事業】

①HDゲームは「FINAL FANTASY XVI」、「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター」、「ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅」、「FINAL FANTASY VII REBIRTH」等を発売した事により前期比26.4%増の992億円であったが、開発費の償却負担や広告宣伝費の増加に加えてコンテンツの廃棄損が拡大した事等によりセグメント損益は赤字が同40億円拡大し▲81億円となった。

②MMO(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)では、「ファイナルファンタジーXIV」の新生10周年を記念し、様々な施策を実施したが減収減益であった。売上高は同▲11.3%の473億円、セグメント利益は同▲33.7%の193億円であった。

③スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、既存タイトルの弱含み等により減収減益となった。売上高は同▲10.7%の1,015億円、セグメント利益は同▲12.3%の142億円であった。

 

【アミューズメント事業】

アミューズメント事業に関しては、既存店売上高が前年を上回ったことにより、増収増益となった。アミューズメント事業の売上高は同9.2%増の616億円、セグメント利益は同43.2%増の76億円だった。

 

【出版事業】

2023年10月よりTVアニメ放送を開始した「薬屋のひとりごと」の大ヒット等により前年同期比増収増益となった。出版事業の売上高は同6.6%増の311億円、セグメント利益は同2.9%増の119.8億円となった。

 

【ライツ・プロパティ等事業】

ライツ・プロパティ等事業は有力IPにかかる新規キャラクターグッズの販売が好調で増収増益であった。ライツ・プロパティ事業売上高は同20.8%増の189億円、セグメント利益は同52%増の57億円となった。

スクウェア・エニックス:2025年3月期予想

今期の会社計画は減収増益を予定している。

売上高3,100億円前期比▲13%
営業利益400億円同22.9%増
当期純利益280億円同87.8%増
EPS233.52円 
一株当配当71円(中間28円、期末43円) 

 

アナリストによる投資判断

主力のデジタルエンタテインメント事業のみ減益で、他の事業は全て増収増益の決算であった。開発体制に問題があり見直しを行っているのは会社側も認めており、決算発表と同時に中期経営計画も発表したが、具体性に欠け残念な内容であった。