株価* | 時価総額 | 自己資本比率 | ROE | ROIC |
4,715円 | 5,659億円 | 78.5% | N/A | N/A |
PER(実績) | PER(予想) | PBR | 配当利回り | EV/EBITDA |
37.9倍 | 20.2倍 | 1.8倍 | 1.51% | N/A |
*株価は2024/8/6の終値。
スクウェア・エニックス:2025年3月期1Q決算結果
売上高 | 699億円 | 前年同期比▲18.4% |
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営業利益 | 108億円 | 同250.1%増 |
四半期純利益 | 106億円 | 同68.6%増 |
スクウェア・エニックスの2025年3月期1Q決算は減収増益決算であった。前年同期は『Final Fantasy SVI』、『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』等を発売したがその分剥落し減収であったが、前年同期は開発費の償却負担や広告宣伝費がが大きかったが、それらが減少した事等により大幅増益となった。売上高は前年同期比▲18.4%の699億円、営業利益は同250.1%増の108億円、四半期純利益は同68.6%増の106億円であった。1Qの営業利益率は同11.9pt増の15.5%であった。
セグメント別概況
【デジタルエンタテインメント事業】
デジタルエンタテインメント事業全体では売上高が前年同期比▲29.6%の439億円、セグメント利益は同255.9%増の97.7億円となった。HDゲームでは前年同期と比較して新作タイトルの売上が減少した一方開発費の償却負担や広告宣伝費の減少に黒字に転換した。
MMO(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)は増収増益となった。
スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、既存タイトルの弱含み等により同減収となったが、運営にかかる費用の最適化により増益となった。
【アミューズメント事業】
アミューズメント事業に関しては、既存店売上高が前年を上回ったことにより、増収増益となった。アミューズメント事業の売上高は同13.9%増の152億円、セグメント利益は同0.7%増の14.9億円だった。
【出版事業】
コミックス全般の販売好調により前年同期比増収増益となった。出版事業の売上高は同15.8%増の69億円、セグメント利益は同17%増の14.9億円となった。
【ライツ・プロパティ等事業】
ライツ・プロパティ等事業は有力IPにかかる新規キャラクターグッズの販売が前年を下回り減収になったものの売上構成比の変化により増益であった。ライツ・プロパティ事業売上高は同▲6.4%の44億円、セグメント利益は同25.7%増の16億円となった。
スクウェア・エニックス:2025年3月期通期予想
通期の業績予想は従前予想を維持した。
売上高 | 3,100億円 | 前期比▲13% |
営業利益 | 400億円 | 同22.9%増 |
当期純利益 | 280億円 | 同87.8%増 |
EPS | 233.52円 | |
一株当配当 | 71円(中間28円、期末43円) |
会社計画は減収増益を予想している。
アナリストによる投資判断
2Q以降HDゲームで5本の新作の発売を予定しているが、そのうちドラゴンクエストの新作『ドラゴンクエストIII そして伝説へ...』はヒットが期待できそうである。しかし、HDゲームの開発体制の問題は解決していなく、マーケットの地合いが悪いなか株価的にはあまり期待できないと考えている。