株価* | 時価総額 | 自己資本比率 | ROE | ROIC |
6,220円 | 7,468億円 | 79% | 4.6% | 9.1% |
PER(実績) | PER(予想) | PBR | 配当利回り | EV/EBITDA |
50.0倍 | 26.7倍 | 2.3倍 | 1.14% | 10.0倍 |
*株価は2024/11/8の終値。
スクウェア・エニックス:2025年3月期2Q決算結果(累計)
売上高 | 1,576億円 | 前年同期比▲8.4% |
---|---|---|
営業利益 | 212億円 | 同22.1%増 |
四半期純利益 | 118億円 | 同▲29.3% |
2Q単独の決算結果は
売上高 | 877億円 | 前年同期比1.5%増 |
---|---|---|
営業利益 | 103億円 | 同▲27.4% |
四半期純利益 | 11億円 | 同▲89% |
スクウェア・エニックスの2025年3月期2Q決算は減収減益決算であった。前年同期は『Final Fantasy SVI』、『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』等を発売した前中間期と比較して新作からの売上が減少した事により減収であった。一方開発費の償却負担や前年同期は開発費の償却負担や広告宣伝費の減少により営業増益となった。売上高は前年同期比▲8.4%の1,576億円、営業利益は同22.1%増の212億円となった。為替差損を41.5億円計上した事により、四半期純利益は同▲29.3%の118億円であった。2Qの営業利益率は同3.4pt増の13.4%であった。
セグメント別概況
【デジタルエンタテインメント事業】
デジタルエンタテインメント事業全体では売上高が前年同期比▲19.5%の981億円、セグメント利益は同8.4%増の168億円となった。HDゲームでは前年同期と比較して新作タイトルの売上が減少した一方開発費の償却負担や広告宣伝費の減少し、NMOで『ファイナルファンタジーXIV』の拡張パッケージの発売により増益となった。スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、既存タイトルの弱含みに等により減収となったが、ロイヤリティ収入の計上があったために減益となった。
下期の発売予定のタイトルは2024年10月に『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』、11月に『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』、12月に『FANTASIAN Neo Dimension』を予定している。
【アミューズメント事業】
アミューズメント事業に関しては、既存店売上高が前年を上回ったことにより、増収増益となった。アミューズメント事業の売上高は同27.2%増の362億円、セグメント利益は同29%増の42億円だった。
【出版事業】
コミックス全般の販売好調により前年同期比増収となったものの、商品別における売上構成比の変化により減益となった。出版事業の売上高は同2.7%増の149億円、セグメント利益は同▲2.2%の54億円となった。
【ライツ・プロパティ等事業】
ライツ・プロパティ等事業は有力IPにかかる新規キャラクターグッズの販売の好調によりが増収増益となった。ライツ・プロパティ事業売上高は同14.7%増の96億円、セグメント利益は同80.9%増の34億円となった。
スクウェア・エニックス:2025年3月期通期予想
2Q決算が終わり、通期の会社計画は従前予想を維持した。
売上高 | 3,100億円 | 前期比▲13% |
営業利益 | 400億円 | 同22.9%増 |
当期純利益 | 280億円 | 同87.8%増 |
EPS | 233.52円 | |
一株当配当 | 71円(中間28円、期末43円) |
会社計画は減収増益を予想している。
アナリストによる投資判断
HDゲームの開発体制の問題は解決していないが、1Q決算発表時より株価が31.9%上昇している。主力のHDゲーム以外の事業は好調である。下期の新作タイトル発売で売上回復を期待したい。