スクウェア・エニックスの株価情報

株価*

時価総額

自己資本比率

ROE

ROIC

6,800円

8,164億円

79.5%

4.5%

8.8%

PER(実績)

PER(予想)

PBR

配当利回り

EV/EBITDA

54.7倍

29.2倍

2.5倍

1.04%

11.5倍

*株価は2025/2/7の終値。

スクウェア・エニックス:2025年3月期3Q決算結果(累計)

売上高2,485億円前年同期比▲3.5%
営業利益334億円 同▲4.4%
四半期純利益247億円同▲7.7%

3Q単独の決算結果は

売上高909億円前年同期比6.3%増
営業利益122億円同▲30.6%
四半期純利益129.7億円同27.8%

スクウェア・エニックスの2025年3月期3Q決算は減収減益決算であった。前年同期は『Final Fantasy SVI』 『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』 『ドラゴンクエストモンスターズ3』等を発売した前年同期と比較して新作からの売上が減少した事により減収であった。また、売上総利益の減少や営業外で事業構造改造費用の計上等で減益となった。売上高は前年同期比▲3.5%の2,485億円、営業利益は同▲4.4%の212億円、営業利益率は同0.2ptの13.4%、四半期純利益は同▲7.7%の247億円であった。

セグメント別概況

【デジタルエンタテインメント事業】

デジタルエンタテインメント事業全体では売上高が前年同期比▲10.7%の1,604億円、セグメント利益は同▲9.9%の277億円となった。

HDゲームでは『ファイナルファンタジーXVI』、『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』などを発売した前年と比較して、新作タイトルからの売上が減少したことにより、前年同期比で減収。一方で、2024年11月に発売した『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の販売が当初の想定を上回り200万本超販売となり、前年同期比では増益になった。


NMOでは『ファイナルファンタジーXIV』の最新拡張パッケージの『ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー』発売により増収増益となった。

スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、既存タイトルの弱含みに等により減収となったが、前年同期にロイヤリティ収入の計上があった事、またコンテンツ制作勘定において評価減等の計上があった事から減益となった。

 

【アミューズメント事業】

アミューズメント事業に関しては、既存店売上高が前年を上回ったことにより、増収増益となった。アミューズメント事業の売上高は同19.1%増の534億円、セグメント利益は同10.9%増の61億円だった。

 

【出版事業】

コミックス全般の販売は好調であったが、前年度にアニメ放送をきっかけに大ヒットした「薬屋のひとりごと」の反動減があった事に加えて今後の新作投入に向けた費用の増加により減収減益となった。出版事業の売上高は同▲2.7%の222億円、セグメント利益は同▲11.3%の79億円となった。

 

【ライツ・プロパティ等事業】

ライツ・プロパティ等事業はドラクエシリーズ等の有力IPにかかる新規キャラクターグッズの販売の好調により増収増益となった。ライツ・プロパティ事業売上高は同19.2%増の148億円、セグメント利益は同54.9%増の49.7億円となった。

スクウェア・エニックス:2025年3月期通期予想

3Q決算が終わり、通期の会社計画は従前予想を維持した。

売上高3,100億円前期比▲13%
営業利益400億円同22.9%増
当期純利益280億円同87.8%増
EPS233.52円 
一株当配当71円(中間28円、期末43円) 

会社計画は減収増益を予想している。

アナリストによる投資判断

HDゲームの開発体制の問題は解決していないが、HDゲームとMMOの販売本数は前年同期比8.1%増と悪くなかった。スマホ向けゲームに関しては上位ランキングが固定化している為にヒットする確率が低下しており、こちらの問題の方が大きそうな印象がある。

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