カプコンの株価情報

株価*

時価総額

自己資本比率

ROE

ROIC

5,283円

1.1兆円

80.4%

N/A

N/A

PER(実績)

PER(予想)

PBR

配当利回り

EV/EBITDA

30.24 倍

27.62倍

6.34倍

1.02%

15.5倍

*株価は2023/10/26終値。

カプコン:2024年3月期2Q決算結果(累計)

売上高749億円前年同期比52.7%増
営業利益338億円同54.5%増
四半期純利益253億円同56.7%増

2Q単独の決算結果は

売上高310億円前年同期比30.3%増
営業利益98億円同▲0.5%
四半期純利益71億円同▲0.2%

2Qは6月に投入した大型新作である『ストリートファイター6』の売上が引き続き好調で、またリピートタイトルの販売推進によりゲームソフトの販売本数は前年同期比6.1%増の2,260万本となった。2Q累計の売上高は同52.7%増の749億円、営業利益は同54.5%増の338億円、四半期純利益は同56.7%増の253億円となった。2Q累計の営業利益率は同0.6pt上昇の45.2%となった。

 

セグメント別概況は

【デジタルコンテンツ事業】

セグメント売上高613億円前年同期比69.9%増
セグメント利益345億円 同58.1%増
セグメント利益率56.3%同▲3.9pt
販売本数(コンシューマー) 2,260万本  前年同期比6.1%増

『ストリートファイター6』(プレイステーション 5、プレイステーション 4、Xbox Series X|S、パソコン用)を6月に発売し2Q末までに247万本販売した。4月に発売した『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション Vol.1・Vol.2』(Nintendo Switch、プレイステーション 4、パソコン用)は安定した人気により2Q末までに142万本を販売した。7月にオンラインチーム対戦の完全新作タイトル『エグゾプライマル』(Xbox Series XS、Xbox One、プレイステーション 5、プレイステーション 4、パソコン用)を発売し100万ユーザーを突破した。

リピートタイトルにおいては、3月発売の『バイオハザード RE:4』が累計販売本数545万本となった。加えて、積極的なプロモーションによるIPの認知拡大と新たなファン層の獲得を図るとともに価格施策等を行い、『モンスターハンターライズ』や『バイオハザード RE:2』など、シリーズタイトルを中心に販売した。その結果、リピートタイトルの販売本数が1,760万本と前年同期の1,605万本を大きく上回った。

 

【アミューズメント施設事業】

セグメント売上高92億円前年同期比25.2%増
セグメント利益11億円同66.5%増
セグメント利益率 12.3%同3.1pt上昇

4月に子供向け遊具施設の「キッズバネット 静岡店」および6月に体験型施設の「クレイジーバネット イオンモール新居浜店」(愛媛県)をオープンし、施設数は47店舗となった。

 

【アミューズメント機器事業】

セグメント売上高26億円前年同期比▲14%
セグメント利益18億円同3.5%増
セグメント利益率 68.6% 同11.7pt上昇

市場がスマートパチスロのけん引により好調に転じた環境下、スマートパチスロ第一弾『戦国BASARA GIGA』を8月に発売し、1万5,000台を販売した。

【その他事業】

セグメント売上高19億円前年同期比▲28.8%
セグメント利益  6億円同▲51.2%
セグメント利益率32.5% 同▲14.8pt

主力ゲーム関連商品の展開を積極化した。 新作CG長編映画『バイオハザード:デスアイランド』7月に全世界公開され、8月から世界各地で開催されている「CAPCOM 2023」において賞金総額を200万ドルに拡大して実施している他、シンガポールでのイベント実施によるeスポーツ振興等グローバルでユーザー数拡大に向けた施策を講じた。

カプコン:2024年3月期予想

売上高1,400億円前期比11.2%増
営業利益560億円同10.2%増
当期純利益 400億円同8.9%増
EPS191.28円
一株当たり配当金54円

デジタルコンテンツ事業の更なる成長により、11期連続の営業増益を計画している。 旧作の伸長により、コンシューマ販売本数は過去最多の4,500万本を目指している。2Q末時点で通期の純利益予想の63%を達成しており最高益更新は高い確率で達成するだろう。

アナリストによる投資判断

6月に販売開始した「ストリートファイター6」は販売本数が247万本を突破し、4月に販売開始した「ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション 」も142万本を販売と好調である。またリピートタイトルの販売本数が前年同期の1,605万本を大きく上回る1,760万本とプロモーションと価格施策が功を奏して伸びている。リピートタイトルに注力し、新タイトルに売上が左右されるリスクを低減し、かつ利益を上げるという戦略は非常に上手く行っている。バリュエーションは予想PERが27.62倍とやや高めであるががそれに見合うだけの利益成長が可能であると考えている。