カプコンの株価情報

株価*

時価総額

自己資本比率

ROE

ROIC

5,645円

1.18兆円

82.4%

N/A

N/A

PER(実績)

PER(予想)

PBR

配当利回り

EV/EBITDA

32.1 倍

29.5倍

6.5倍

0.96%

16.8倍

*株価は2024/1/31終値。

カプコン:2024年3月期3Q決算結果(累計)

売上高1,062億円前年同期比33.3%増
営業利益477億円同43.1%増
四半期純利益346億円同46.7%増

3Q単独の決算結果は

売上高312億円前年同期比2.1%増
営業利益139億円同21.3%増
四半期純利益93億円同25.2%増

大幅増収増益の好決算だった。3Q累計の売上高は前年同期比33.3%増の1,062億円、営業利益は同43.1%増の477億円、四半期純利益は同46.7%増の346億円となった。3Qは6月に投入した大型新作である『ストリートファイター6』の売上が引き続き好調で2024年1月3日に売上本数300万本を達成した。またホリデーシーズンにリピートタイトルのセールにより販売本数を伸ばし、ゲームソフトの累計販売本数は前年同期比12%増の3,260万本となった。3Q累計の営業利益率は同3.1pt上昇の44.9%となった。

 

セグメント別概況は

【デジタルコンテンツ事業】

セグメント売上高814億円前年同期比33.0%増
セグメント利益474億円 同36.8%増
セグメント利益率58.2%同1.7pt
販売本数(コンシューマー) 3,260万本  同12%増

『ストリートファイター6』(プレイステーション 5、プレイステーション 4、Xbox Series X|S、パソコン用)を6月に発売し2Q末までに247万本販売した。4月に発売した『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション Vol.1・Vol.2』(Nintendo Switch、プレイステーション 4、パソコン用)は安定した人気により3Q末までに298万本を販売した。

リピートタイトルにおいては、3月発売の『バイオハザード RE:4』が累計販売本数648万本となった。加えて、積極的なプロモーションによるIPの認知拡大と新たなファン層の獲得を価格施策等で行い、『モンスターハンターライズ』や『バイオハザード RE:2』など、シリーズタイトルを中心に販売した。その結果、リピートタイトルの販売本数が前年同期比21.4%増の2,670万本となった。

モバイルコンテンツでは「モンスターハンター」シリーズの最新モバイルゲーム『モンスターハンターナウ』(iOS、Android用)が9月に配信された。同ゲームのグローバルでのダウンロード数は1,000万を突破し、IPの認知拡大に貢献した。

 

【アミューズメント施設事業】

 

セグメント売上高138億円前年同期比22%増
セグメント利益15億円同53%増
セグメント利益率 11.2%同2.3pt上昇

4月に子供向け遊具施設の「キッズバネット 静岡店」および6月に体験型施設の「クレイジーバネット イオンモール新居浜店」(愛媛県)、12月にカプセルトイ専門店の「カプセルラボ 原宿竹下通り店」をオープンし、施設数は48店舗となった。また、『モンスターハンターナウ』を楽しめる場所を各施設内に設け他事業との相乗効果を図った。

 

【アミューズメント機器事業】

セグメント売上高80億円前年同期比117%増
セグメント利益45億円同121%増
セグメント利益率 56.9% 同1.0pt上昇

市場がスマートパチスロのけん引により好調に転じた環境下、スマートパチスロ第一弾『戦国BASARA GIGA』を8月に発売し、1万5,000台を販売した。第二弾として『バイオハザードヴィレッジ』を12月に1万台出荷し収益に貢献した。

 

【その他事業】

 

セグメント売上高29億円前年同期比▲14.7%
セグメント利益  6億円同▲47.4%
セグメント利益率22.3% 同▲13.9pt

主力ゲーム関連商品の展開を積極化した。 新作CG長編映画『バイオハザード:デスアイランド』7月に全世界公開され、Netflixアニメシリーズ『鬼武者』が11月より全世界配信された。引き続き「ストリートファイターリーグ;Pro-JP2023」を世界各地で開催し、シリーズ最新作『ストリートファイター6』のブランド価値向上を図った。

カプコン:2024年3月期予想

売上高1,400億円前期比11.2%増
営業利益560億円同10.2%増
当期純利益 400億円同8.9%増
EPS191.28円
一株当たり配当金54円

従前の通期業績予想を維持した。デジタルコンテンツ事業の更なる成長により、11期連続の営業増益を計画している。 旧作の伸長により、コンシューマ販売本数は過去最多の4,500万本を目指している。3Q末時点で通期の純利益予想の86.6%を達成しており最高益更新は高い確率で達成するだろう。

アナリストによる投資判断

6月に発売した大型新作である『ストリートファイター6』の売上本数は300万本を突破し、リピートタイトルはプロモーションと価格施策が功を奏し販売本数が前年同期比21.4%増の2,670万本と大きく伸ばしている。映画、Netflix、eスポーツ等でブランド価値を向上させ、かつ新タイトルに売上が左右されるリスクを低減し、リピートタイトルで利益を上げるという戦略は非常に上手く行っている。バリュエーションは予想PERが29.5倍とやや高めであるががそれに見合うだけの利益成長が可能であると考えている。

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