【銘柄注目ポイント!】
顧客ロイヤルティが高く景気サイクルに影響されづらい為に株価下落局面は買い場!?
株価 (2022/5/11) | 時価総額 (百万ドル) | 自己資本比率 | ROE | ROIC |
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46.5USD | 2,550,000百万USD | 19.2% | 149.3% | 32.7% |
PER (実績) | PER (弊社予想) | PBR | 配当利回り | EV / EBITDA |
25.6倍 | 21.2倍 | 37.8倍 | 0.28% | 19.7倍 |
2022年1~3月期決算
アップルの2022年1~3月期決算の結果は
総売上高 | 972億7,800万ドル | (前年同期比8.6%増) |
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営業利益 | 299億7,900万ドル | (同9.0%増) |
四半期純利益 | 250億1,000ドル | (同5.8%増) |
希薄後EPS | 1.52ドル |
1~3月期としては過去最高の売上を記録した好決算だった。
売上、利益ともにアナリスト予想平均を上回る好決算であった。
自社株買いプログラムの900億ドルの増額、また一株当たりの配当金を5%増額して0.23ドルとすると発表した。
好決算結果を受けて4月28日の時間外取引で株価は上昇したが、その後にWebcastでCFOが4~6月期は半導体不足と中国のロックダウンによるサプライチェーンの混乱による売上高への影響が▲40~▲80億円になるとコメントした事から株価は一時6%以上下落した。
地域別売上高は
南北アメリカ大陸 | 409億ドル | (前年同期比19.2%増) |
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ヨーロッパ | 233億ドル | (同14.6%増) |
中華圏 | 183億ドル | (同3.5%増) |
日本 | 77億ドル | (同▲0.2%) |
アジア/オセアニア | 70億ドル | (同▲9%) |
製品別売上高は
iPhone | 506億ドル | (前年同期比5.5%増) |
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Mac | 104億ドル | (同14.6%増) |
iPad | 76億ドル | (同▲2%) |
ウェアラブル、ホームアクセサリー | 88億ドル | (同12.4%増) |
サービス収入 (アップストア、アップルミュージック、iCloud等) | 198億ドル | (同17.3%増) |
iPhone売上は半導体不足の中、前四半期同様に優先的に調達出来たようで、iPhone13ファミリー、SEの需要が強く前年同期比5.5%増であった。
Macは自社設計の半導体“M-1”搭載のMacBook Proの需要が強く同15%近くの伸びであった。
iPadに関してはM-1搭載のiPad Airの需要が強かったが部材の調達が充分ではなく同2%減であった。
ウェアラブル、ホームアクセサリーの売上は同12%増の88億ドルの最高売上を記録した。
ウェラブルは3年間で売上が倍増した。
サービス収入も同17%増の198億ドルと最高売上を記録した。
サービスの中にアップルOneという音楽、TV、ゲーム、クラウドの4サービスのサブスクリプションサービスがあるが、会員数は2022年3月末時点で8億2,500万人と一年前より25%増加した。
4~6月期のガイダンスであるが、売上に関しては前述したように半導体不足よるサプライチェーンの混乱による売上高への影響が▲40~▲80億円、粗利益率が42~43%、事業運営費が約1億ドル、税率は約16%とした。
アップルの業績予想
(アップル社決算資料に基づきクリプタクト社作成)
アップルの業績予想
(アップル社決算結果に基づきクリプタクト社作成)
投資判断
半導体不足が心配されたが、スペックが高く利益率も高いアップル向けの半導体は優先して調達できるようである。
粗利益率が70%以上と利益率の高いサービス収入の高い伸びは中長期的に高い利益成長に期待できる。
ブランド価値が世界一高いアップル社の顧客ロイヤルティは高く、現状のインフレ、マクロ経済の悪化による消費者心理の悪化に業績はあまり左右されないと考えている。
世界的な株安状況の中株価は連日下げているが、長期的な視点で見れば魅力的な買い場と言えるだろう。
投資アイデア
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プロフィール
株式会社クリプタクト
マーケットアナリスト 西村 麻美
新卒でメリルリンチ証券東京支店入社後コーネル大学経営大学院にMBA留学。
卒業後東京に戻りHSBCアセットマネージメントにて日本株アナリスト、年金運用、アライアンスバーンスタイン東京支店にてプロダクト・マネージャーとして勤務後フリーランスのコンサルタントを経て現職。
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サムネイル画像クレジット:pio3/Shutterstock.com