執筆:西村 麻美

インフォコムの会社概要などは 銘柄ピックアップでご紹介しています。

株価
(2020/8/20)
時価総額 自己資本比率 ROE ROIC
3,505円 2,018億円 75.9% 15.1% 15.5%
PER
(実績)
PER
(予想)
PBR 配当利回り EV/EBITDA
34.59倍 29.11倍 5.24倍 0.89% 15.0倍

インフォコム株式会社2021年3月期 第1四半期決算短信はこちら


2021年3月期第1四半期 決算分析

■2021年3月期第1四半期決算
売上高150億円(前年比22.9%増⤴
営業利益20億円(同68.6%増⤴
四半期純利益14億円(同67.7%増⤴

増収増益の好決算だった。

電子コミックが緊急事態宣言中の巣籠需要もあり好調に推移し、新型コロナウィルスのITサービスへの影響は軽微だった事で大幅増益を達成した。第一四半期の好業績により通期の業績予想の情報修正を行った。

■セグメント別の内訳

 ○ネットビジネスセグメント(電子コミック等)

売上高 106億円 (前年比35.5%増⤴
営業利益 19.6億円 (同80.7%増⤴
営業利益率 18.2% (同13.7%増⤴

 ○ITサービスセグメント

売上高 49.8億円 (前年比2.5%増⤴
営業利益 1.5億円 (同6.6%減⤵
営業利益率 3.2% (前年同期3.2%

電子コミック配信サービスでは「めちゃコミ」での無料連載、独占先行配信、オリジナルコミックの拡充やデータ分析、AI活用によるマーケティング強化が功を奏し大幅増益となった。ITサービスセグメントでは病院向けや企業向け既存案件の販売が計画通り進捗した。


2021年3月期予想

■2021年3月期の会社発表の業績予想
売上高690億円(前年比15.6%増⤴
営業利益101億円(同23.0%増⤴
当期利益66億円(同19.1%増⤴

第一四半期の好決算から5月に発表した通期計画より売上高を20億円増、営業利益を14億円増、当期利益を9億円増の上方修正をした。


アナリストによる投資スタンス

株価は7月31日の決算発表後に好決算を受けて8%ほど上昇したが、株価バリュエーションは予想PERが29.11倍、PBRが5.24倍、EV/EBITDAが15倍と成長企業としては割安となっている。


プロフィール

株式会社クリプタクト
マーケットアナリスト 西村 麻美

新卒でメリルリンチ証券東京支店入社後コーネル大学経営大学院にMBA留学。
卒業後東京に戻りHSBCアセットマネージメントにて日本株アナリスト、年金運用、アライアンスバーンスタイン東京支店にてプロダクト・マネージャーとして勤務後フリーランスのコンサルタントを経て現職。


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