株価 (2021/04/15) |
時価総額 | 自己資本比率 | ROE | ROIC |
---|---|---|---|---|
9,060円 | 1,565億円 | 51.8% | 23.0% | 15.3% |
PER (実績) |
PER (予想) |
PBR | 配当利回り | EV / EBITDA |
24.19倍 | 19.79倍 | 5.08倍 | 0.50% | 14.0倍 |
2021年2月期通期決算
ローツェの2021年2月期通期決算の結果は売上高 | 508億円 | (前年比36.9%増⤴) |
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営業利益 | 93億円 | (同20.3%増⤴) |
純利益 | 64億円 | (同18.3%増⤴) |
増収増益の好決算だった。半導体関連装置の販売が好調、また前期末に受注した韓国子会社におけるFPD関連装置の大口の販売により、連結売上高は大幅に増収だった。
しかし、利益率の高い半導体装置の販売が相対的に減少した事や為替変動の影響、また減価償却費が前期比32%増だった事もあり利益は前年比増益であったものの売上増加と比べて低調であった。営業利益率は2.53pt低下し、18.33%であった。
セグメント別では半導体・FPD関連装置事業の売上高は508億円(前期比38.1%増)、セグメント利益は96億円(前期比19.0%増)、 ライフサイエンス事業については出荷の延期が発生し、売上高は6.86億円(前期比16.1%減)、セグメント損失は0円(前期はセグメント利益51百万円)だった。
半導体関連装置は米国・中国の製造装置メーカー向けEFEMの受注・販売が大幅増だった。また、台湾のファウンドリー向け(おそらくTSMC)ウェハソータの受注、販売も堅調だった。FPD関連装置に関しては大口受注により前期比3倍の売上だった。
半導体関連装置の第4四半期の受注高は第3四半期より68億円の大幅増加だった。受注残高は前期比63億円増加の177億円と過去最高であった。FPD関連装置の第四四半期の受注高は9億円で、売上計上により受注残高は5億円と前期比88%減と大幅に減少した。
2022年2月期予想
売上高 | 603億円 | (前年比18.8%増⤴) |
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営業利益 | 102億円 | (同9.6%増⤴) |
当期利益 | 79億円 | (同22.2%増⤴) |
EPS | 457.70円 |
FPD関連装置の売上は前期比38.8%減を予想しているが、半導体関連装置の売上は前期比39.8%増と大幅増を予想している。半導体関連装置の売上比重が高くなるために営業利益率は上がると予想する。
前期にベトナム子会社の工場増築、韓国子会社の移転増設工事が完了した事により大型投資は一段落ついた。
ベトナムでの生産設備投資と従業員採用により生産能力に問題はない。今期は設備投資、減価償却費ともに15億円弱になる予定である。
アナリストによる投資スタンス
株価バリュエーションは予想PERが19.79倍、PBRが5.08倍、EV/EBITDAが14.0倍と株価は大分上昇したものの割安である。TSMCの今期の投資大幅増、また米国、中国の製造装置メーカーの投資活発化から、今期も過去最高益更新の可能性は高いだろう。
ローツェに関する投資アイデア
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プロフィール
新卒でメリルリンチ証券東京支店入社後コーネル大学経営大学院にMBA留学。
卒業後東京に戻りHSBCアセットマネージメントにて日本株アナリスト、年金運用、アライアンスバーンスタイン東京支店にてプロダクト・マネージャーとして勤務後フリーランスのコンサルタントを経て現職。
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