株価 (2021/2/1) | 時価総額 | 自己資本比率 | ROE | ROIC |
---|---|---|---|---|
940円 | 1,565億円 | 50.9% | 13.2% | 12.8% |
PER (実績) | PER (予想) | PBR | 配当利回り | EV / EBITDA |
39.01倍 | 16.06倍 | 4.21倍 | 0.8% | 8.2倍 |
2021年3月期第3四半期決算
売上高 | 852億円 | (前年同期比20%増⤴) |
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営業利益 | 128億円 | (同124%増⤴) |
当期純利益 | 94億円 | (同118%増⤴) |
連結売上高、連結営業利益、連結当期純利益が過去最高を記録した。為替円高の影響がマイナス3億円あったが、売上増と製品ミックス改善により吸収し、粗利益率は前年同期比4.9%改善し38.9%となり、営業利益は同70億円増加した。
ブランド製品事業は、売上高が前年同期比37.7%増の444億円、セグメント利益は同463.7%増の83億円。オンライン教育向け等での、ペンタブレット製品やディスプレイ製品のエントリーモデル新製品への需要増により増収し、売上増加や製品ミックス改善等によりセグメント利益は増加した。
テクノロジーソリューション事業は、売上高が前年同期比5.2%増の407億円、セグメント利益が同11.1%増の79億円だった。AESテクノロジーが生産サプライチェーンの制限を受けながらも僅かに売上増加し、EMRテクノロジー他もOEM提供先メーカーからの需要増より売上増加し、売上増加による粗利増等によりセグメント利益は増加した。
2021年3月期予想
売上高 | 1,060億円 | (前年比19.7%増⤴) |
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営業利益 | 130億円 | (前年比133.5%増⤴) |
当期純利益 | 95億円 | (前年比144.5%増⤴) |
二回目の上方修正をした。第2四半期の決算発表時点での通期予想が下半期に相当な業績悪化を前提としていた数字なので、やはり二度目の上方修正に至った。
第2四半期決算発表時に発表した通期業績予想よりも純利益は50.8%増の大幅な上方修正である。
2021年3月期に関してワコムは為替の想定レートをUSドルとユーロに関して変更した。中国元に関しては前回予想を据え置いた。
1USドル=105.0円
1ユーロ=126.0円
1中国元=15.5円
為替感応度は1円の円高でUSドルでは6億3,000万円の減収、営業利益は3,000万円の減益、ユーロでは1億4,000万円の減収、1億円の営業利益減を予想している。また、対中国元では0.1円の円高で7,000万円の減収、5,000万円の営業利益減を予想している。
アナリストによる投資スタンス
株価バリュエーションは予想PERが16.01倍、PBRが4.21倍、EV/EBITDAが8.2倍とPERベースではかなり割安である。二度目の上方修正は織り込み済みだったようで3Q決算発表後の本日の株価はあまり反応していない。教育市場での高い成長を考えると長期的な保有にも適する魅力的な銘柄と考える。
ワコムに関する投資アイデア
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プロフィール
株式会社クリプタクト
マーケットアナリスト 西村 麻美
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