株価 (2020/8/18) |
時価総額 | 自己資本比率 | ROE | ROIC |
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6,625円 | 4.4兆円 | 75.8% | 11.10% | 9.3% |
PER (実績) |
PER (予想) |
PBR | 配当利回り | EV/EBITDA |
23.16倍 | 28.27倍 | 2.49倍 | 1.66% | 12.3倍 |
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2021年3月期第1四半期 決算分析
■2021年3月期第1四半期決算売上高 | 3,267億円 | (前年比8.6%減⤵) |
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営業利益 | 513億円 | (同17.9%減⤵) |
四半期損益 | 395億円 | (同15.5%減⤵) |
減収減益決算だった。
主力製品の積層セラミックコンデンサが基地局向けやPC向けで堅調だったものの、消費者心理の冷え込みによりカーエレクトロニクス向けやスマートフォン向けの需要が大きく落ち込んだ。 また、樹脂多層基板やリチウムイオン二次電池がスマートフォン向けで大きく減少した。
利益については、コストダウン努力はあったものの、製品価格の下落や為替変動の影響があり、利益は二桁減少となった。営業利益率は1.8pt低下し、15.7%となった。期中の平均為替レートは対米ドルが107.62円(前年同期に比べて2円28銭の円高)、対ユーロが118円47銭(同5円2銭の円高)だった。
第一四半期末の受注残高は2,075億円で直前四半期末比で327億円の減少(13.6%減)となった。2020年3月期末でコロナ禍から顧客が部品在庫を確保のために発注を増やした反動による減少となった。
第一四半期は減益決算ではあったが、キャッシュフローベースでは設備投資額の減少により104億円改善し、フリーキャッシュフローは104億円改善し、▲12億円となった。世界的な経済の落ち込みのために手元流動性を高め、第一四半期末時点で現預金は前年同期比550億円増加の2,882億円となった。
2021年3月期予想
■2021年3月期の会社発表の業績予想売上高 | 1.43兆円 | (前年比6.8%減⤵) |
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営業利益 | 2,100億円 | (同17.1%減⤵) |
当期利益 | 1,500億円 | (同18.0%減⤵) |
前提となる市場の見方に関しては、ダウンサイドは基地局台数の下ぶれ、自動車市場の回復スピードの鈍化。対象製品はコンデンサ、リチウムイオン二次電池、センサなど。アップサイドはリモートワーク、オンライン教育を背景としたタブレット、PCの台数の増加。対象商品はコネクティビティモジュール、コンデンサなど。
アナリストによる投資スタンス
株価は7月31日の決算発表後にあまり大きく動かなかった。4月時点で2021年3月期の減益予想を公表しており、1Q決算を受けて計画の変更を行っていないために既に株価に織り込み済みという印象がある。株価バリュエーションは予想PERが28.26倍、PBRが2.49倍、EV/EBITDAが12.3倍となっている。
過去の村田製作所の決算ハイライト
プロフィール
新卒でメリルリンチ証券東京支店入社後コーネル大学経営大学院にMBA留学。
卒業後東京に戻りHSBCアセットマネージメントにて日本株アナリスト、年金運用、アライアンスバーンスタイン東京支店にてプロダクト・マネージャーとして勤務後フリーランスのコンサルタントを経て現職。
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