株価207.71USD(日中取引終値)
時価総額2.533兆USD(約390兆円)
自己資本比率72.2%
ROE 32.1%
ROIC 32.5%
PER(実績)26.9倍
PBR 7.9倍
配当利回り0.39%
EV/EBITDA 18.9倍

                        *注:株価は2024/2/4時点。ROE、ROICは過去12か月の実績数値。

2024年4Q決算結果

売上高965億ドル(約14.8兆円、前年同期比12%増)
営業利益309.7億ドル (同30.7%増)
営業利益率32% (同5pt増)
四半期純利益265億ドル(同13.8%増)
希薄化後EPS2.15ドル  

アルファベットの4Q決算は増収増益決算であったが、EPSは市場予想を上回ったものの、総売上高、クラウド売上が市場予想を下回り、決算発表後の時間外取引で株価は7%以上下落した。

Googleネットワーク広告(リスティング広告やディスプレイ広告)のみ減収であったが他事業は全て増収を達成し、特にGoogle Cloudは前年同期比30%増と大きく伸びた。売上高は前年同期比12%増の965億ドル、営業利益は同30.7%増の309.7億ドル、営業利益率は同5pt増の32%、四半期純利益は同13.8%増の265億ドル、希薄化後EPSは2.15ドルであった。

セグメント売上、トラフィック獲得コスト

グーグル検索、その他の広告収入540億ドル前年同期比12.5%増
YouTube広告105億ドル同13.8%増
グーグル・ネットワーク広告79.5億ドル同▲4.1%
その他グーグル116億ドル同7.8%増
グーグル・サービス計841億ドル同10.2%増
グーグル・クラウド119.5億ドル同30%増
その他事業4億ドル同▲39.1%
為替ヘッジによる利益2,000万ドル同▲86.7%

 

総売上高965億ドル前年同期比12%増
トラフィック取得コスト(TAC)148億ドル同6.2%増
総売上高に占めるTAC割合15.4%同▲0.8pt

セグメント別営業損益

グーグル・サービス328億ドル前年同期比22.8%増
グーグル・クラウド20.9億ドル同2.4倍増
その他▲11.74億ドル赤字拡大
親会社レベルの活動▲27.83億ドル赤字縮小
営業損益合計309.7億ドル同30.7%増

事業別売上の内訳は、Google Searchの売上は前年同期比12.5%増の540億ドル、YouTube広告は同13.8%増の105億ドル、一方Network広告は同▲4.1%の79.5億ドルであった。Google のその他の収益は同7.8%増の116億ドルとなった。Google Cloudは同30%増の119.5億ドルとなった。トラフィック取得コスト(TAC)は同6.2%増の148億ドル、総売上高に占めるTAC割合は同▲0.8ptの15.4%となった。

事業別損益はGoogle事業のセグメント利益は前年同期比22.8%増の328億ドル、Google Cloudのセグメント利益は同2.4倍増の20.9億ドルであった。営業損益合計は同30.7%増の309.7億ドルとなった。

なお、アルファベットは次の四半期のガイダンスを通常行わないが、設備投資に関しては2025年通年で750億ドル、前年比約50%増と発表した。

投資判断

クラウド売上の鈍化に加えて巨額の設備投資を加速している事が懸念材料である。DeepSeekショック後はビッグテックの巨額の設備投資に見合うリターンがあるのかという事に一層厳しい目を向けていると言えるだろう。

サムネイル画像クレジット:achinthamb/Shutterstock.com