株価184.07USD(日中取引終値)
時価総額1.956兆USD(約297兆円)
自己資本比率44.3%
ROE 21.93%
ROIC 12.02%
PER(実績)44.19倍
PBR8.27倍
配当利回りN/A
EV/EBITDA 18.78倍

※株価は2024年10月31日時点。ROE、ROICは過去12カ月の実績値。

2024年3Q決算結果

売上高1,589億ドル (約24兆円、前年同期比11%増、2Q比7%増)
営業利益174億ドル (同55%増、同19%増) 
営業利益率11% (同3.2pt増、同1.1pt増)
四半期純利益153億ドル (同55%増、同14%増) 
希薄化後EPS1.43ドル

売上、EPS共に市場予想を上回り大幅増益の決算であった。売上高は前年同期比11%増の1,589億ドルであった。営業利益は同55%増の174億ドルとなり、営業利益率は同3.2pt増の11%となった。四半期純利益は同55%増の153億ドル、希薄化後EPSは1.43ドルであった。

稼ぎ頭であるクラウド・コンピューティングのAWSの増収率は同19%増、AWSのセグメント利益は同50%増と大幅増益、セグメント利益率は38%と同7.8pt上昇した。AWSのセグメント利益は全営業利益の60%を占めた。

セグメント別売上、営業利益

北米

売上高955億ドル前年同期比8.7%増
営業費用899億ドル同7.5%増
営業損益56億ドル同31.5%増

               

インターナショナル

 

売上高359億ドル前年同期比11.7%増
営業費用346億ドル同7.3%増
営業損益13億ドル黒字転換

  

AWS

売上高275億ドル前年同期比19%増
営業費用170億ドル同5.7%増
営業損益104億ドル同50%増

 

北米では売上が前年同期比8.7%増、営業費用の伸びを同7.5%に抑えた為にセグメント利益は31.5%増と大幅増益であった。インターナショナルは売上は同11.7%増、営業費用の伸びを同7.3%増に抑えられた為に黒字に転換した。AWSの売上高は同19%増、営業費用の伸びを同5.7%増と抑えたためにセグメント利益は同50%増と大幅に増加した。

4Qのガイダンス

4Qのガイダンスは以下の通りである。

売上高:1,815億~1,885億ドル (前年同期比7%~11%増)この前提として為替からの影響が▲0.1%と想定している。

営業利益:160億~200億ドル(前年同期 132億ドル)

 

業績推移

Amazon   3Q23  4Q231Q242Q243Q24
(単位:百万USD)     
      
総売上高143,083169,961143,313147,977158,877
営業費用131,895156,752128,006133,305141,466
営業利益11,188 13,20915,30714,67217,411
営業利益率7.8%    7.8%10.7%9.9%11.0%
営業外収益(費用)1,001    477-2,324573626
税引前利益12,189 13,68612,98315,24518,037
法人税等-2,306-3,062-2,467-1767-2,706
持分法投資損益-4    --85       7-3
普通株主に帰属する純利益9,879 10,62410,43113,48515,328
完全希薄後株式数10,55810,30810,67010,70810,735
完全希薄後EPS0.94   1.000.981.261.43

 (注:アマゾン社決算資料に基づき株式会社pafin作成)    

業績予想コンセンサス(決算発表前時点)       

 1Q(実績)2Q(実績)3Q(実績)4Q(予想)
売上高(百万USD)143,313147,977158,877186,160
完全希薄化後EPS0.981.261.431.34

(注:株式会社pafin調べ)

投資判断

EC、クラウド事業共に好調で大幅増益の好決算であった。アマゾンはPrimeビデオに広告を導入し、アメリカ、イギリス、ドイツ、カナダで既に開始しており、EC事業の収益改善に貢献している。またAWSはクラウド市場でずっとトップシェアをキープしており、多様なサービスのラインナップ、コスト効率が良く、柔軟な価格体系なためにスタートアップ企業から大企業、政府機関まで顧客にしておりAWSを競合他社が追い抜くのは容易ではないと思われる。

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