株価238.83USD(日中取引終値)
時価総額2.511兆USD(約380兆円)
自己資本比率45.8%
ROE 21.93%
ROIC 13.05%
PER(実績)50.46倍
PBR9.58倍
配当利回りN/A
EV/EBITDA 22.29倍

※株価は2025年2月6日時点。ROE、ROICは過去12カ月の実績値。

2024年4Q決算結果

売上高1,878億ドル (約28兆円、前年同期比10.5%増)
営業利益212億ドル (同60.5%増) 
営業利益率11.3% (同7.8pt増)
四半期純利益200億ドル (同88.3%増) 
希薄化後EPS1.86ドル

売上、EPS共に市場予想を上回り大幅増益の決算であった。売上高は前年同期比10.5%増の1,878億ドル、営業利益は同60.5%増の212億ドルとなり、営業利益率は同7.8pt増の11.3%となった。四半期純利益は同88.3%増の200億ドル、希薄化後EPSは1.86ドルであった。

稼ぎ頭であるクラウド・コンピューティングのAWSの増収率は3Qの伸び率と同じ前年同期比19%増の288億ドルであった。しかし、AWSのセグメント利益は同48.3%増の106億ドルと大幅増益、セグメント利益率は36.9%と同7.3pt上昇した。AWSのセグメント利益は全営業利益の50.1%を占めた。

セグメント別売上、営業利益

北米

売上高1,156億ドル前年同期比9.5%増
営業費用1,063億ドル同7.3%増
営業損益92.5億ドル同43.3%増

               

インターナショナル

 

売上高434億ドル前年同期比7.9%増
営業費用421億ドル同3.5%増
営業損益13億ドル黒字転換

  

AWS

売上高275億ドル前年同期比19%増
営業費用170億ドル同5.7%増
営業損益106億ドル同48.3%増

 

北米では売上が前年同期比9.5%増、営業費用の伸びを同7.3%に抑えた為にセグメント利益は43.3%増と大幅増益であった。インターナショナルは売上は同7.9%増、営業費用の伸びを同3.5%増に抑えられた為に黒字に転換した。AWSの売上高は同19%増、営業費用の伸びを同5.7%増と抑えたためにセグメント利益は同48.3%増と大幅に増加した。

1Q2025のガイダンス

1Q2025のガイダンスは以下の通りである。

売上高:1,510億~1,555億ドル (前年同期比5%~9%増)この前提として為替からの影響が▲21億ドルと想定している。

営業利益:140億~180億ドル(前年同期 153億ドル)

投資判断

Primeビデオの広告投入がEC事業の利益の底上げをしており、最高益を達成した決算であった。しかし、AWSの売上の伸びが3Qから伸びていない事、巨額の設備投資金額等に市場は敏感に反応した。AWSはトップシェアをキープしており、EC事業の収益性も改善しており、ビッグテックの中ではビジネスモデル的に一番バランスが取れている印象がある。

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