株価186.6ドル(日中取引終値)
時価総額2.889兆USD(約423兆円)
自己資本比率20.96%
ROE 171.95%
ROIC 32.86%
PER(実績)30.08倍
PBR45.87倍
配当利回り0.52%
EV/EBITDA  22.45倍

 *注:株価は2024/2/1時点。ROE、ROICは過去12カ月の実績数値。

2024年1Q決算結果

売上高1,196億ドル (約17兆5,094億円、前年同期比2.1%増、4Q23比33.6%増)
営業利益404億ドル(同12.1%増、同49.8%増)
営業利益率33.8% (同3.1pt増、同3.7pt増)
四半期純利益339億ドル (同13.1%増、同47.6%増)
希薄化後EPS2.18ドル 

5四半期ぶりの増収となった決算であった。売上高は前年同期比2.1%増の1,196億ドル、営業利益は同12.1%増、営業利益率は同3.1pt増の33.8%、四半期純利益は同13.1%増の339億ドル、希薄化後EPSは2.18ドルであった。アップルはiPhone15の最上位機種を値上げし、ゲームのサブスクリプション・サービスの「Apple Arcade」の値上げを行った。その結果粗利率は前年同期比3.0pt上昇し、45.9%となった。ホリデーシーズンの1Qであったが、地域別ではやはり懸念された通り中華圏の売上のみが減少し、前年同期比▲12.9%であった。

製品別売上

iPhone697億ドル前年同期比5.9%増
Mac78億ドル同0.6%増
iPad70億ドル同▲25.2%
ウェアラブル、ホーム&アクセサリー119.5億ドル同▲11.3%
サービス231億ドル同11.3%増
総売上高1,196億ドル同2.1%増

iPhoneは前年同期比5.9%増の697億ドル、Macは同0.6%増の78億ドル、iPadは同▲25.2%の70億ドル、ウェアラブル、ホーム&アクセサリーは同▲11.3%の119.5億ドルであった。サービス売上は同11.3%増の231億ドルとなり過去最高売上を更新した。

 

地域別売上                                   

南北アメリカ大陸504億ドル前年同期比2.3%増
ヨーロッパ304億ドル同9.8%増
中華圏208億ドル同▲12.9%
日本78億ドル同15%増
アジア太平洋102億ドル同6.6%増
総売上高1,196億ドル同2.2%増

中華圏のみ減収で、他地域は増収であったが、ヨーロッパ、アジア太平洋で最高売上を達成した。国別ではマレーシア、メキシコ、フィリピン、トルコで最高売上を達成した。

 

2QFY24のガイダンス

Earnings call上で2Qのガイダンスは発表しなかった。 

業績推移

Apple  1Q23  2Q23  3Q23  4Q231Q24
(単位:百万USD)     
売上     
 プロダクト売上96,38873,92960,58467,18496,458
 サービス売上20,76620,90721,21322,31423,117
総売上高117,15494,83681,79789,498119,575
粗利益50,33241,97636,41340,42754,855
粗利益率43.0%  44.3%  44.5%  45.2%45.9%
営業費用     
 研究開発費7,7097,4577,4427,307  7,696
 一般管理費6,6076,2015,9736,151  6,786
営業費用合計14,31613,65813,41513,45814,482
営業利益36,01628,31822,99826,96940,373
営業利益率30.7%  29.9%  28.1%  30.1%33.8%
営業外収益(費用)ネット-39364-26529   -50
税引前利益35,62328,38222,73326,99840,323
法人税等5,6254,2222,8524,042 6,407
純利益29,99824,16019,88122,95633,916
完全希薄後株式数15,95615,84715,77515,67215,577
完全希薄後EPS      1.88     1.521.26     1.46   2.18
      
営業キャシュフロー34,00528,56026,38021,59839,895
設備投資3,7872,9162,0932,163  2,392
フリーキャッシュフロー30,21825,64424,28719,43537,503

(注:アップル社決算資料に基づき株式会社pafin作成)    

業績予想コンセンサス(決算発表前時点) 

 2Q(実績)3Q(実績)4Q(実績)1Q(実績)2Q(予想)
売上高(百万USD)94,83681,79790,146119,575 95,950
完全希薄化後EPS1.521.261.462.181.57

(注:株式会社pafin調べ)

投資判断

ホリデーシーズンであり、値上げ効果もあり5四半期ぶりに増収を達成した。事前の懸念通り中華圏のみ前年同期比マイナスであったが、これは中国国内で政府機関や国有企業でiPhoneの使用禁止が拡大している事が大きく影響していると思われる。しかし、マレーシア、メキシコ、フィリピン、トルコでは最高売上を達成しており、新興国での売上の伸びはこれからも期待できると考えている。

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