株価* | 213.65D(日中取引終値) |
時価総額 | 6,825億USD(約104兆円) |
自己資本比率 | 58.3% |
ROE* | 20.86% |
ROIC* | 18.67% |
PER(実績) | 61.23倍 |
PBR | 10.48倍 |
配当利回り | N/A |
EV/EBITDA | 52.45倍 |
株価は2024/10/23時点。ROE、ROICは過去12カ月の実績数値。
2024年3Q決算結果
売上高 | 251億8,200万ドル(約3.8兆円、前年同期比7.8%増、2Q比▲1.2%) |
営業利益 | 27億1,700万ドル (同54%増、同69%増) |
営業利益率 | 10.8% (同3.2pt増、同4.5pt増) |
四半期純利益 | GAAP 21億6,700万ドル(同17%増、同47%増) |
Non-GAAP 25億500万ドル(同8%増、同38%増) | |
希薄化後EPS | GAAP 0.62ドル |
Non-GAAP 0.72ドル | |
生産台数 | 469,796台(前年同期比9%増、2Q比14%増) |
販売台数 | 462,890台(同6%増、同4%増) |
テスラの3Q2024の決算は売上は市場予想を下回ったものの、EPSは市場予想を大幅に上回った増収増益決算となった。自動車の販売台数増、自動車の製造コストの低減、エネルギー事業の大幅な粗利率増により営業利益率は10%台を回復した。総売上高は前年同期比7.8%増の251億8,200万ドルで、このうち自動車売上は同2%増の200億1,600万ドル、発電・蓄電売上は同52%増の23億7,600万ドル、サービス、その他売上は同29%増の29億9,000万ドルであった。営業利益は同54%増の27億1,700万ドル、営業利益率は同3.2pt増の10.8%、四半期純利益(Non-GAAP)は同8%増の25億500万ドルとなった。
3Qとして販売台数は最高となり、3四半期ぶりに増益となったた。テスラは3Q中にBYDを上回りEV(BEV)販売台数462,890台と世界首位の座を守った。実質的な業界標準となったスーパーチャージャー・ステーションの数は前年同期比20%増の6,706か所となった。
3Qの生産台数は前年同期比9%増、2Q比14%増の469,796台であった。販売台数は前年同期比6%増、2Q比4%増の462,890台となった。
3Qの在庫レベルは前年同期比19%上昇の19日分となった。
蓄電池事業の3Qの配備量は前年同期比75%増、2Q比▲26.6%の6.9GWhとなった。発電・蓄電売上は前年同期比52%増の23億7,600万ドルとなった。売上原価は前年同期比40%増、2Q比▲27%の16億5,100万ドルとなり粗利益は7億2,500万ドル、粗利益率は30.5%となった。粗利益率は前年同期比6.1pt上昇、2Q比6pt上昇であった。サービス、その他の売上は前年同期比29%増、2Q比7%増の27億9,000万ドルと過去最高を更新した。売上原価は前年同期比25%増、2Q比4.2%増の25億4,400万ドルとなり粗利益は2億4,600万ドル、粗利益率は8.8%となった。粗利益率は前年同期比2.8pt上昇、2Q比2.4pt上昇であった。
3Qのフリーキャッシュフロー(営業キャッシュフローマイナス設備投資)は前年同期比3.2倍増、2Q比2倍増の27億4,200万ドルとなった。営業キャッシュフローは前年同期比89%増、2Q比73%増の62億5,500万ドルであった。設備投資は前年同期比43%増、2Q比55%増の35億1,300万ドルであった。現預金及び短期有価証券の3Q末時点の残高は前年同期比26%増、2Q比9.5%増の336億ドルとなった。
業績推移
Tesla | 3Q23 | 4Q23 | 1Q24 | 2Q24 | 3Q24 |
(単位:百万 USD) | |||||
自動車事業売上(排出権クレジットを含む) | 18,582 | 21,563 | 17,378 | 19,878 | 20,016 |
発電、畜電事業売上 | 1,559 | 1,438 | 1,635 | 3,014 | 2,376 |
サービス、その他売上 | 2,166 | 2,166 | 2,288 | 2,608 | 2,790 |
総売上高 | 23,350 | 25,167 | 21,301 | 25,500 | 25,182 |
総粗利益 | 4,178 | 4,438 | 3,696 | 4,578 | 4,997 |
粗利益率 | 17.9% | 17.6% | 17.4% | 18.0% | 19.8% |
総営業費用(R&D、販管費等) | 2,414 | 2,374 | 2,525 | 2,973 | 2,280 |
営業利益 | 1,764 | 2,064 | 1,171 | 1,605 | 2,717 |
営業利益率 | 7.6% | 8.2% | 5.5% | 6.3% | 10.8% |
親会社株主に帰属する純利益(Non-GAAP) | 2,318 | 2,485 | 1,536 | 1,812 | 2,505 |
完全希薄化後EPS(Non-GAAP) | 0.66 | 0.71 | 0.45 | 0.52 | 0.72 |
営業キャッシュフロー | 3,308 | 4,370 | 242 | 3,612 | 6,255 |
設備投資額 | 2,460 | 2,306 | 2,773 | 2,270 | 3,513 |
フリーキャッシュフロー | 848 | 2,064 | ▲2,531 | 1,342 | 2,742 |
現金および現金同等物 | 26,077 | 29,094 | 26,863 | 30,720 | 33,648 |
(注:テスラ社決算資料に基づき株式会社pafin作成)
業績予想コンセンサス(決算発表前時点)
1Q(実績) | 2Q(実績) | 3Q(実績) | 4Q(予想) | |
売上高(百万USD) | 21,301 | 25,500 | 25,182 | 26,830 |
EPS(Non-GAAP) | 0.45 | 0.52 | 0.72 | 0.63 |
(注:株式会社pafin調べ)
投資判断
3四半期ぶりの増益決算であった。販売台数増、製造コストの低減、エネルギー事業の利益率の大幅増により営業利益率は10%台を回復した。3Qの販売台数増は中国での売上貢献が大きかった。相変わらずBYDとの値下げ合戦は継続しているが、EV販売台数世界一の座をキープしている。
サムネイル画像クレジット:canadianPhotographer56/Shutterstock.com