
　少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ＳＢＩ証券と楽天証券のネット証券大手2社が株式の売買手数料無料化を打ち出すなど、投資家は手数料を気にせずに売買することが可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、業績低迷が続いている企業も数多くあることには注意が必要だ。

　東証スタンダード上場企業では847銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は今期の経常利益が前期比10％以上の大幅増益を見込み、割安を見分ける基準となるPER(株価収益率)が10倍未満の銘柄に注目してみた。

　下表は東証スタンダード上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額50億円以上、(3)今期経常利益が前期比10％以上増益、(4)予想PERが10倍未満――を条件に投資妙味が高まる29社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PERは2日現在)

　3日(土)に配信した「10万円以下で買える、大幅増益＆低PER【プライム】編」も併せてご覧ください。

　　　　　　　　　　最低投資　 ┌ 経常利益┐　　 予想
コード 銘柄　　　　　　 金額　 増益率　　今期　　 PER
<1840> 土屋ＨＤ　　　　19600　　 75.2　　 750　　 8.9
<8135> ゼット　　　　　30600　　 12.6　　1150　　 7.0
<1850> 南海辰村　　　　33600　　 26.2　　2050　　 6.8
<7247> ミクニ　　　　　35700　　 10.7　　3500　　 7.5
<2162> ｎｍｓ　　　　　39500　　 21.0　　1900　　 4.7

<6165> パンチ　　　　　42100　　 47.8　　2100　　 8.6
<8737> あかつき本社　　45300　　 10.1　　4200　　 5.3
<9268> オプティマス　　49000　　 60.5　　8400　　 7.4
<6748> 星和電　　　　　52500　　 33.7　　1550　　 6.4
<7987> ナカバヤシ　　　52900　　　145　　2460　　 9.4

<9959> アシードＨＤ　　61700　　 10.8　　1150　　 9.5
<8940> インテリクス　　62800　　 95.4　　1186　　 5.6
<3168> 黒谷　　　　　　67600　　　748　　1925　　 8.8
<1420> サンヨーＨ　　　71200　　 28.3　　1200　　 9.9
<4977> 新田ゼラチン　　71300　　 25.9　　3000　　 8.1

<7561> ハークスレイ　　71400　　 10.1　　2850　　 7.3
<3551> ダイニック　　　73200　　 24.3　　1850　　 5.3
<1430> １ｓｔコーポ　　73500　　 52.6　　2170　　 5.9
<3912> モバファク　　　75300　　 12.1　　1054　　 8.1
<3293> アズマハウス　　75700　　 11.3　　1070　　 8.7

<3878> 巴川コーポ　　　79000　　 33.9　　2200　　 8.2
<6373> 大同工　　　　　80200　　　196　　2300　　 5.1
<7980> 重松製　　　　　80800　　 20.0　　 960　　 9.3
<7875> 竹田ｉＰ　　　　83700　　 28.8　　1200　　 7.7
<7670> オーウエル　　　84600　　 11.4　　1350　　 9.6

<1967> ヤマト　　　　　96100　　 41.6　　3300　　 9.9
<3440> 日創プロニ　　　96700　　185.0　　1184　　 7.7
<6044> 三機サービス　　97500　　 36.8　　1037　　 9.9
<4235> ＵＦＨＤ　　　 100000　　 21.0　　3500　　 7.7

※単位は最低投資金額が円、増益率が％、経常利益が百万円、予想PERは倍。
※対象条件について、直近予想の「最終利益が経常利益の80％以上」の企業は、特別利益や税控除などにより一時的に最終利益がかさ上げされているケースが多いため、対象から除いた。
※通期予想が無配・未定の銘柄は除いた。

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