昨日の市場でドル円は１５５円台推移が続いた。ウクライナ情勢警戒などで円買いが
出る場面も、値動きは限定的なものに留まっており、下値しっかり感が継続している。

　ただ、介入警戒感もあって上値トライにもやや慎重。今日もドル高円安の流れが継続
し、１５６円台トライの機会をうかがう展開が見込まれるが、値動きは落ち着いたもの
となりそう。

　ユーロドルは前日の東京朝に１．０６台を付けたが、１．０６超えでのユーロ買いに
慎重で、その後は売りが強まり１．０５００台まで下げた。上値の重さが意識され、調
整が入るとトランプラリーの影響からドル高が強まった。

　ユーロ円は対ドルでのユーロ売りに１６３円１０銭台を付けた。ドル主導で不安定な
動きが継続。

　今晩金融政策会合を控えるランドは１ドル＝１８．１２ランド前後での推移。二会合
連続の利下げは織り込み済み。声明で追加利下げを強調してくるとランド売りの可能
性。

　今日のドル円の予想レンジは１５４．７５〜１５６．１５円。

【米新規失業保険申請件数に注目】

　本日２２時半に米新規失業保険申請件数が発表される。雇用統計の基準日となる１２
日を含む週の数字で、１１月の雇用統計と調査期間が重なるため、注目度が高い。１１
月に比べると、やや改善の見込みとなっているが、予想から乖離することも多い点に注
意が必要。

MINKABU PRESS

［今日の視点］為替＝ドル高円安意識も、上値トライにも警戒感