昨日の市場、週末に報じられた次期財務長官にベッセント氏起用報道を受けてドル売
りが一時進み、東京午前に１５３円５５銭、その後１５４円台後半に戻すも、再び１５
３円台を付けるなど、ドル売りの場面が見られた。しかし、売りが続かず１５４円台を
回復して火曜の日東京朝を迎えている。木曜日が米感謝祭で休場。金曜日も米国勢は多
くが連休を取っており、市場参加者が極端に減ることから、長期の休場を前に慎重な動
きが見られる。

　トランプラリーの影響でそれなりに動きがあるものの、感謝祭ウィークは例年落ち着
いた動きとなることが多い。今週は目立った指標発表の予定もなく、一方向の動きには
なりにくいとみられる。ドル円は１５３円台半ばから１５４円台でのレンジ取引に終始
する可能性。

　ユーロドルは先週のユーロ売りから反発が見られる。ただ１．０５台での売り買い交
錯で積極的に買い上げる勢いに欠ける。この後も１．０４台から１．０５台前半中心の
推移か。

　ユーロ円はドル主導の展開の中、ドル円、ユーロドルなどの方向性がはっきりせず、
動きにくい展開が続きそう。

　今日のドル円の予想レンジは１５３．５０〜１５５．１５円。

【米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事要旨に注目】

　今晩午前４時に１１月の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事要旨が公表される。
市場予想通り０．２５％の利下げとなった今月のＦＯＭＣ。声明なども目立ったところ
がなく、パウエル議長は今後はデータ次第との姿勢を維持した。他のメンバーの姿勢な
どを議事要旨で確認したいところ。利下げに慎重姿勢が見られると１２月の追加利下げ
期待の後退からドル買いとなる可能性がある。

MINKABU PRESS

［今日の視点］為替＝感謝祭を木曜日に控え様子見ムードか