【本日の見通し】日銀金融政策決定会合にらむ
海外市場でドル円は154円台後半へ上昇。注目の米FOMCは市場予想通り0.25
%の利下げを決定。3カ月に一度公表される経済見通しでは物価見通しの引き上げに
加え、2025年末の政策金利水準見通しについて、9月の3.25-3.50%か
ら3.75-4.00%に上方修正され、来年中2回の利下げ見通しが広がった。金
利市場は2回か3回かで見通しが分かれていたこともあり、発表後にドル買いが強ま
った。
今日は昼前後に日銀会合の結果発表が予定されている。政策金利は据え置き見通し
が強いが、0.25%利下げでほぼ固まっていた米FOMCと違い、ある程度利上げ期待
が残っている。それだけに発表後は動きが見込まれている。また、今後の流れにも注
目が集まる。据え置きであった場合は利上げへ向けた示唆が見られるか。利上げとな
った場合は来年1%に向けた動きが見られるかなどが注目材料。15時半の植田総裁
会見も含めて注目が集まる。発表までは米FOMC後のドル高の影響で下値しっかりも、
上値追いには慎重な動きとなりそう。
また、今晩は英中銀金融政策会合も予定されている。こちらは据え置きで見通しが
ほぼ固まっている。会見の予定もなく、注目は声明・議事要旨と投票の内訳。利下げ
主張が複数出るようだと、次回利下げの期待が強まりポンド売りとなる可能性がある
。
MINKABUPRESS 山岡