［１月６日からの１週間の展望］
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　　　週間高低（カッコ内は日）　　　　　　    12 月 30 日〜 1 月 3 日
　　　　　　　始　値　　高　値　　  　安　値　     終　値　 前週比
ドル・円　　  157.76   158.07(30)    156.02(31)    157.26   -0.61
ユーロ・ドル  1.0428   1.0458(30)    1.0226( 2)    1.0308   -0.0118
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国内株・金利／米国株・金利
                  終　値　　前週末比　　　　 　　　　   　 終　値　 前週末比
日経平均株価    39,894.54     -386.62     日本10年債利回り   1.101   -0.024
ダウ平均株価    42,732.13     -260.08     米10年債利回り     4.598   -0.028
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＜来週の主要経済統計等＞
６日　　中国１２月財新サービス業ＰＭＩ
　　　　スイス１１月小売売上高
　　　　独１１月サービス業ＰＭＩ確報値
　　　　ユーロ圏１１月サービス業ＰＭＩ確報値
　　　　英１１月サービス業ＰＭＩ確報値
　　　　独１２月消費者物価指数速報値
　　　　米１２月サービス業ＰＭＩ確報値
　　　　米１１月製造業受注
７日　　豪１１月住宅建設許可件数
　　　　スイス１２月消費者物価指数
　　　　ユーロ圏１２月消費者物価指数速報値、ユーロ圏１１月雇用統計
　　　　カナダ１１月貿易収支
　　　　米１１月貿易収支
　　　　カナダ１２月Ｉｖｅｙ購買部協会指数
　　　　米１２月ＩＳＭ非製造業景況指数
　　　　米１１月雇用動態調査（ＪＯＬＴＳ）求人件数
８日　　豪１１月消費者物価指数
　　　　独１１月製造業受注指数
　　　　ユーロ圏１１月生産者物価指数
　　　　米１２月ＡＤＰ雇用統計
　　　　米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事要旨（１２月１７−１８日開催分）
９日　　日銀支店長会議
　　　　豪１１月小売売上高、豪１１月貿易収支
　　　　独１１月鉱工業生産指数、独１１月貿易収支
　　　　ユーロ圏１１月小売売上高指数
　　　　米新規失業保険申請件数
１０日　日本１１月勤労者世帯家計調査
　　　　日本１１月景気動向指数速報値
　　　　スイス１２月雇用統計
　　　　米１２月雇用統計
　　　　カナダ１２月雇用統計
　　　　米１月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値
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【前回のレビュー】米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の利下げペースが鈍化するとの観
測や日銀の追加利上げ先送り観測などから、ドル円は上昇基調で推移するとみられる。
高値圏では日本の財務省や日銀による介入警戒感が高まり、急速な円安進行は抑えられ
るとみられる。そうした中、底堅い推移が続いて、ドル円は緩やかに上昇を続けるとし
た。

【年末年始のドル円は高値圏でのもみ合いで推移】
　１２月最後の週は、年末年始を控えて明確な方向感は出なかった。そうした中、ドル
円は１５８円台前半まで上昇した後、１５６円付近まで下落した。米連邦準備制度理事
会（ＦＲＢ）による利下げペース減速観測や日銀の早期利上げ見送り観測などから、ド
ル円は１５８円台に乗せたものの、年末年始を控えての手じまい売りや介入警戒感など
を背景に上値を抑えられた。

　ドル円は１５６円近辺では下げ渋りを見せるなど、大きな崩れは見せていない。市場
参加者が少ない中で、もみ合いながらも底堅い動きを見せている。

　１月には、２３−２４日に日銀金融政策決定会合、２８−２９日に米連邦公開市場委
員会（ＦＯＭＣ）が開催される。市場の予想では、１月の日銀会合での利上げ確率は４
０％前後、３月の会合で７０％程度となっている。一方で、ＣＭＥ　ＦＥＤウォッチに
よるとＦＯＭＣでの利下げ確率は１０％前後となっており、据え置き予想が９０％前後
となっている。日銀会合もＦＯＭＣも注目度は高いものの、いずれも政策金利は据え置
きの可能性が高いとみられる。

【年始は注目度の高い米経済指標が相次ぐ】
　日銀会合やＦＯＭＣまではまだ時間があり、市場の動向はそれまでに発表される経済
指標、要人発言、トランプ次期大統領の就任などのイベントに左右されるとみられる。
１月６日の週は米雇用統計をはじめとして、注目度の高い経済指標の発表が相次ぐ。

　日米の経済指標やイベントとしては、６日に米１２月サービス業ＰＭＩ確報値、米１
１月製造業受注、７日に米１１月貿易収支、米１２月ＩＳＭ非製造業景況指数、米１１
月雇用動態調査（ＪＯＬＴＳ）求人件数、８日に米１２月ＡＤＰ雇用統計、米連邦公開
市場委員会（ＦＯＭＣ）議事要旨（１２月１７−１８日開催分）、９日に米新規失業保
険申請件数、１０日に日本１１月勤労者世帯家計調査、日本１１月景気動向指数速報
値、米１２月雇用統計、米１月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値などがある。

　米経済指標はインフレ率が高めの水準を維持していることや堅調な米経済指標が多く
みられることで、米長期金利は高止まりするとともにドルも底堅い動きを見せている。
ドル円は高値圏で推移しており、米経済指標が市場予想を上回るようなものが多けれ
ば、ドル買いにつながる可能性が高まりそうだ。こうした中、米経済指標の結果に左右
されつつも、ドル円はもみ合いながら緩やかに上昇を続けるとみられる。ドル円の目先
の予想レンジは、１５５．００〜１６１．００円。

【ユーロドルは上値の重い展開が継続か】
　ユーロドルは米長期金利の上昇に伴うドルの堅調さを背景に下値を探る動きとなって
いる。１２月３０日に１．０４５０近辺まで戻したものの、その後は下げに転じてい
る。１月２日には１．０２２０台まで下落して、１１月２２日の安値１．０３３０を割
り込む動きを見せている。なお、１月３０日の欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会では０．
２５％の利下げを見込む向きが多い。

　戻したところでは２１日移動平均線に上値を抑えられ、下落局面では５日移動平均線
が抵抗となっており、上値の重い展開が続くとみられる。ユーロドルの目先の予想レン
ジは、１．０１００〜１．０４５０ドル。

　ユーロドルと同様にポンドドルも上値の重い展開を見せている。１２月３０日に１．
２６００台に乗せたものの、その後は１．２３台半ばまで下落している。英金融政策委
員会（ＭＰＣ）では１２月の利下げは見送りとなったが、市場では２月利下げの確率が
７０％前後に高まりつつある。こうした中、ポンドドルは軟調な推移が継続するとみら
れる。ポンドドルの目先の予想レンジは、１．２１００〜１．２５５０ドル。

　日米以外の今後の経済指標やイベントは、６日に中国１２月財新サービス業ＰＭＩ、
スイス１１月小売売上高、独１１月サービス業ＰＭＩ確報値、ユーロ圏１１月サービス
業ＰＭＩ確報値、英１１月サービス業ＰＭＩ確報値、独１２月消費者物価指数速報値、
７日に豪１１月住宅建設許可件数、スイス１２月消費者物価指数、ユーロ圏１２月消費
者物価指数速報値、ユーロ圏１１月雇用統計、カナダ１１月貿易収支、カナダ１２月Ｉ
ＶＥＹ購買部協会指数、８日に豪１１月消費者物価指数、独１１月製造業受注指数、ユ
ーロ圏１１月生産者物価指数、９日に豪１１月小売売上高、豪１１月貿易収支、独１１
月鉱工業生産指数、独１１月貿易収支、ユーロ圏１１月小売売上高、１０日にスイス１
２月雇用統計、カナダ１２月雇用統計などがある。

MINKABU PRESS 佐藤昌彦

※投資や売買についての判断は自己責任でお願いします。

為替週間展望＝ドル円はもみ合いながら緩やかに上昇か