きょうのユーロドルは１．０８ドルを挟んでの上下動に終始している。明日のトラ
ンプ大統領の関税計画を待っている状況。本日は３月のユーロ圏消費者物価指数（Ｈ
ＩＣＰ）速報値が公表されていたが、インフレは３月も鈍化を続け、ＥＣＢの目標の
２％に一段と近づいた。ＥＣＢ理事が特に注目しているとされるサービスインフレは
３．４％と高い水準ではあるものの、前月の３．７％からは鈍化している。
　ＥＣＢ理事の中には今月１７日の理事会では利下げを見送り、一旦休止に傾いてい
るとのニュースも伝わっていたが、本日のデータから市場は追加利下げは可能と見て
いる模様。短期金融市場では７７％の確率で追加利下げを見込んでいる状況。
　ただ、明日のトランプ大統領の関税公表と、それに対するＥＵの措置次第では、な
お情勢は流動的と見られる。
EUR/USD　1.0799　EUR/JPY　161.39　EUR/GBP　0.8358
MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

ユーロドル、１．０８ドルを挟んで上下動 ３月ＨＩＣＰは今月の利下げ正当

ユーロドル、１．０８ドルを挟んで上下動　３月ＨＩＣＰは今月の利下げ正当