きょうのNY為替市場はトランプ大統領の関税発表の前にドル安が優勢となってい
る。ただ、ドル円についてはそれ以上に円安の動きが勝り、150円台を回復。
一部からは、トランプ大統領が厳しい恒久的関税を課せば、ドルは短期的に上昇す
る可能性があるとの見方が出ている。この場合、米国の外国製品に対する需要減少が
想定され、ドルは約8%上昇する可能性があるという。
米国に対して各国が報復措置を講じた場合でも、ドルは上昇するという。ただし、
米国企業の輸出への関心が弱まり、上昇幅は4%とより小幅に留まるという。
一方、投資家のドル建て資産への関心が低下すれば、ドルは長期的な脅威に直面す
ることになるとも指摘。米政府の政策により、米資産が海外および国内の投資家にと
っての魅力が低下した場合、短期的なドル高は、大幅かつ有害なドル安に転じる可能
性が高いとも警告している。
USD/JPY 150.15 EUR/USD 1.0854 GBP/USD 1.2978
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美