その後にドル円は146円付近での推移となっている。トランプ関税を受けて本日
の市場はリスク回避の雰囲気を強める中、ドル円は145円台に急落。この日発表の
ISM非製造業景気指数が予想を下回り、景気減速の予兆を示したことも手伝って、
一時145円台前半に下落する場面も見られた。
 急落して始まった米株式市場が、先ほどからようやく下げ渋る動きを見せているこ
とから、ドル円も追随した動きを見せている。ドル円は下げ過ぎ感も指摘されている
ものの、本日の急落で完全に年初からの下げトレンドに戻しており、上値ではテクニ
カル勢の戻り待ちの売りも出るようだ。
 市場に動揺が走る中、短期金融市場ではFRBの利下げ期待が改めて高まっている
。6月利下げを100%織り込んでいるほか、年内4回の利下げの可能性を視野に入
れた動きも出ている。年内に3回の利下げと60%の確率でさらに1回を見込んでい
る状況。
 米10年債利回りが一時4%を割り込む中、ドル円は下向きの意識を強めているよ
うだ。
USD/JPY 146.02 EUR/JPY 161.55
GBP/JPY 191.67 AUD/JPY 92.84
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美